分かって言っているのだろうけれど
先般のオーストラリアでのG20で、韓国の朴槿恵大統領は名指しこそしなかったが「主要先進国の通貨が一方に偏る現象は一部の新興国経済に負担になる」と述べて日本の円安政策を批判したと報道されている。朴槿恵大統領は「思いきって言ってやった」と胸を張っている。
このことについて海外のメディアでは朴槿恵大統領の非難は的外れだ、という論調が多いようだ。円安で韓国製品の競争力が落ちたことは事実だが、それよりも韓国の経済の本質的な問題が表面化したのが主な理由だろう、と逆に韓国の経済政策の問題点を指摘するものが多いようだ。ちゃんとみんな見ているのだ。
韓国メディアや韓国のネットでも、他国のことに口を出すより自分の国のことをちゃんとしろ、という声のほうが多いようだ。
もともと韓国の過去のウオン安は、為替とは別にどうも国策でこっそり介入した、操作によるウオン安だったという噂が専らだった。しかしそんなことを続けていればどこかで破綻する。そんなことで楽をしていたために、本当に国として介入しなければならないときにはそのゆとりがなくなってしまって手の打ちようがなく、日本に恨み言を言うくらいしか出来なくなったというのが本当のところだろう。
そんなことは朴槿恵はもちろん承知しているはずだ。分かって言っていたのだろうけれど、もし知らなかったのなら・・・ただのバカだ(あっ、いくら事実にしても名誉毀損だった。すまぬ。仮定の話だからね)。
韓国の物価が高騰している。韓流ドラマも高くなってしまって日本も以前ほど簡単に輸入しにくくなったらしい。韓国メディアが日本と韓国の物価を比較したところ、ほとんど同じくらいで、韓国のほうが高いものも多いという。しかし賃金は残念ながら韓国の方がだいぶ安いから、韓国の人々の生活は苦しくだろう。失業率も日本よりずっと高いらしい(「らしい」というのは、韓国の失業率の統計の取り方が日本などとだいぶ違い、ずっと低い値となるため、比較のしようがないからだ。これも中国式の統計の粉飾だ)。
これでは先進国中自殺率が断トツのトップが続いているのも当然かも知れない。その不満が日本に向けられてはたまったものではない。
« 3Lの柿 | トップページ | 中国で哀れみの声 »
「ニュース」カテゴリの記事
- 意見の相違(2022.06.25)
- 諸刃の剣(2022.06.23)
- 気になる数字(2022.06.21)
- ニュース雑感・国会関連(2022.06.02)
- ニュース雑感・朝鮮半島(2022.06.02)
« 3Lの柿 | トップページ | 中国で哀れみの声 »
コメント