日本国民は健忘症か否か
安倍首相の進めているアベノミクスをはじめとする政策の是非を問うために国民の信を問う、として衆議院が解散することが決まった。
民主党はアベノミクスは失敗だと断定して、それを糊塗するための解散だ、大儀がない、などと非難している。海江田氏などは、他にもっと優れた経済対策の方法があるのだ、と大見得を切っていた。では民主党政権のときになぜそれを進めなかったのだろう。不思議な話だ。しかもどんな方法かは言わないからわからない。
GDPが消費税増税分を差し引くとマイナスだから失敗、というのが民主党やマスコミの言い分らしいが、もし消費税のアップがなければ多分相当な経済効果があっただろうことはまともな想像力のある人ならわかる話だ。ひとえに春の3%の増税が経済の足を引っ張っているのはわかることなのにそれは知らんふりをしている。
あの増税のマイナス効果が少しずつ解消すれば良い方向に向かうかも知れないとわかっていても、非難のための非難をするためにそこは避けている。
今度の選挙で自民党を大敗させるような結果になれば、野党の野合の政権がまた誕生することになる。民主党が大勝したとき、民主党は日本の経済再建をどうするといったか。マニフェストで、無駄を省いて何十兆円も浮かせてみせるといったではないか。公務員の給与を下げて何兆円も浮かせてみせるといったではないか。
その結果がどうだったか忘れたのか。
事業仕分け、といって大見得を切り先頭に立った蓮舫女史がこんどはうちわを取り上げて大臣を引きずり下ろし、手柄顔をしている。うちわでは経済再建など出来ない。多分海江田さんのアベノミクスよりもっと良い方法、というのは、またぞろ無駄を省いて金を浮かす、という話であるまいか。どうもそんな気がする。
もう少しアベノミクスの結果を見よう、と国民が考えるか、マスコミに扇動洗脳され、健忘症にかかってまた野党に期待して票を投じるか、果たしてどちらを選ぶのだろう。私はそこまで愚かでないと信じたいけれどまさかなあ。
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