諸事多忙
まだ師走に入らないのに多少の雑用に追われている。毎朝メモ用紙に今日やらなければならないこと、やっておいた方が良いことなどを書き出すことにしている。これで少しでもうっかり忘れることのないようにしているのだけれど、気が進まないことをやり残したりして気が重くなることもある。
それでも前向きの気分の日はあるもので、そういう日にはどんどんそれを片付けていく。今日がそういう日で、午前中に主なものはたいていすませて一息入れている。済んでしまえば何と云うことのないことだった。
まことに人生のほとんどは雑用で出来ている。その雑用をため込まずに生きることが出来るのがおとなと云う事かと思う。偉そうにいうほどのことではなく、誰もがしていることだけれど。
言われなくてもきちんと片付けた上に、ときどきは人との境目の、どちらの仕事かわからないものや他人の分まで黙って片付けている人と、自分の枠にこだわった上にいつまでもぐずぐずやらないでいて、人の手を借りる甘えた生き方の人との差は、長年の間にとてつもなく大きなものになる。
世の中は黙って余分な仕事を引き受けてくれている人たちが支えていることをこの頃ようやく分かるようになってきた。
海外から日本に来た外国人が日本の美徳に心から感心して帰るのは、そういう人に出会ったからだろう。ありがたいことである。
せめてそういう人に敬意を表し、足を引っ張らないように生きたいものだ。
「ゴミを拾う人はゴミを捨てない。ゴミを捨てる人はゴミを拾わない」
これは人間を見分けるものすごく重要なポイントだと思う。ゴミは捨てないけれどゴミを拾わなかった。いまは拾うことにしている。多少の進歩か。
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