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2014年11月16日 (日)

なつかしいもの

 いま母親の介護で千葉に来ている。介護と言ってもいまは点滴の寝たきりで、あまりすることはない。普段面倒をみている弟夫婦が仕事などで不在のときの留守番をして、万一にそなえていれば良いだけである。大抵本を読んだりパズルをしたりで母のそばにいて暇をつぶしているけれど、飽きるので部屋の片付けをする。ゴミとして捨てれば良いものがあちこちにある。長いこと手をつけていないからほこりまみれの包みがあちこちから出てくる。

Dsc_2531

 思わぬところからなつかしいものがひょっこり出て来た。子供のときに愛用していたカメラだ。蛇腹式で、普段は蛇腹をたたんでケースに収納している。ブローニーフイルムを使用する。普通はこのフイルムは6×6センチサイズで使用するが、このカメラはセミ判と言って6×4.5センチだ。もちろん縦が6センチで横が4.5センチである。

Dsc_2537

 ファインダーは距離と連動していないから、フレームを決めるだけのものだ。距離も露出も全て手動、シャッタースピードは200分の1までしかない。フイルム巻き上げもスリットになった背面窓から覗く目印に合わせて手で巻き上げる。

Dsc_2538

 大抵ベタ焼き(引き延ばしなし)で、たまにとても良く撮れているときだけキャビネサイズにした。もちろん白黒だ。ネガもたくさん出て来た。デジタル化して保存したいけれど、多分方法はあるだろう。持って帰ることにする。

 カメラは手入れしていないでしまい込まれていたからカビだらけ。残念だが再度使用するのは無理なようだ。丁寧に表面を拭ってふたたびしまう。

Dsc_2539

 もう一台、なつかしいカメラが出て来た。ヤシカのエレクトロ35という普通のフイルムを使うカメラ。「ろうそくの光でも写せます」というキャッチフレーズで登場したカメラだ。当時電池を入れて使用するカメラは少なかった。測光はセレン素子で、電池が不要だったからだが、精度が低く暗いところはほとんど使えなかった。このカメラはCds素子という最新式の素子で電池を使用して暗いところも測光できてしかも正確だった。長く家族旅行のお供として使用。カラー写真はこちらのカメラで撮った。

Dsc_2542

 しかしこのカメラの電池も特殊なもので、調べたらとっくに生産中止になっている。特殊なアダプターを使うと別の電池で動くようになるらしいが、そこまでするつもりがないのでこれもご挨拶して再収納した。

もう一台、これらのカメラの前にベスタ判という特殊なフイルムを使うカメラを愛用していたのだけれど、さすがにそれはどこにもなかった。ないとなるとなつかしさもひとしおだ。

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コメント

渋いですね。フィルムカメラに食指されますね。

ニコンF-100を使いこなす前にデジタルカメラへ移行してしまったので、時々引っ張り出して撫でています。これもDP屋の仕上げる写真があまりにお粗末だったのが大きな理由だといまなら分かっています。F-100で取ったネガをデジタルで取り込むときれいに写っているではありませんか。

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