乱暴に言うと
選挙戦が始まった。それぞれの党の言い分を聞いていると、与党以外にとっては、安倍晋三という人は悪の権化のようだ。彼のしてきたことは毛筋ほども評価に値しないし、彼のせいで景気はますます悪くなっており、貧乏人は飢え死に寸前らしい。
乱暴に言うと、共産党は、金持ちはあってはならない悪の存在であり、日本人全てが平等に貧乏になることを目指している。そしてそれは論理的には不可能なことではない。国民が今の豊かさを全て放棄すればいいのだから。この党はウソをついていない。
それに対して他の野党の言う事は、日本人全てを中流以上の暮らしにいたします、というものだ。これはどう考えても不可能なことだが、うかつに聞いているとさも本当らしく聞こえる。ただしどうしたらそんな夢みたいなことが可能なのか、いくら聞いていても全く分からない。そもそも方法を語っていない。
分かってウソを言っているのか、ウソだという自覚もないほどおろかなのかは知らない。
与党は、頑張った人にはまずそれなりの結果を認めましょう、そしてどうしてもついてこれない人には、頑張った人の稼いだ金から分配しましょう、と当たり前のことを言っている。ただその分配が口ばかりになる恐れなきにしもあらずだが、そもそも平等の分配というのはあり得ない。同額の分配は人によって必要額が違うから結果的に不平等になってしまうというジレンマがある。不公平感は解消されることは決してない。
機会の平等と結果の平等のバランスこそ政治の要諦なのだろうと思うが、今回の野党の口ぶりは結果の平等を唱えているように聞こえる。じつはいかにも正義の主張のようでいて、これは恐ろしいことなのだけれど・・・。
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