いくら探してもない
大事にしていた本がない。たとえばビアス全集全五巻など。そして早川から出ていた、ロアルド・ダールなどの奇妙な味の短編集10冊あまり等々。一通りは目を通したものの、歳をとって時間が自由になったらじっくり味わおうと思っていたものがいくら探してもない。
若いときに揃えたものなので、実家にあるものと思っていたけれど、母の介護の合間に実家のあちこちにある自分の本を整理し直してみても見つからない。
むかし私が育った実家は今とは別のところだった。そこにはずいぶん私の本が積まれていたけれど、私が残して欲しいものと処分して良いものとを分けて、今の場所に引っ越すときにその町の図書館に母が寄贈した。快く受け取ってくれたという。まさかと思うけれど、残して欲しいものもすべて処分したのか。手に入りにくい本があったのに。
ないとなると無性に読みたくなる。そのことばかりが気持ちから離れない。いまさらどうしようもないのに。
執着すること、こだわることから自由になろうとしながら、本のことだけはどうしようもなくてあきらめきれない。ないと分かっていても探し続けるだろう。ビアスの「アウルクリーク橋の出来事」をあの全集でもう一度読みたい!
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 雑感1(2026.09.15)
- 友と会う(2026.09.13)
- 何をやっているんだか(2026.09.10)
- これからまた降る?(2026.09.09)


コメント