属国扱い?
前回取り上げた日暮高則「こんなに脆い中国共産党」のなかに、こんな文章があった。
[中国はすでに韓国を属国化扱い]
韓国の地政学的位置を見ると、クリミア半島と同じく大陸の端にあり、大国の回廊となっている。これはすなわち、周辺の大国の影響下に置かれることを余儀なくされることだ。
このため、朝鮮半島の国家自身も歴史的に事大主義に陥りやすく、かつては清朝の配下にあったり、帝政ロシアになびいたり、日本にも頼ったりした。時代ごとに、どの大国と結びつくことが得策かを巧みに嗅ぎ分ける習性がある。
韓国は今、経済的にも安全保障的にも中国に頼ることが得策と考えているようだ。米国や日本との自由主義同士の連携を忘れたかのように中国にべったりとなり、中韓で反日の大合唱を行っている。ただ、忘れてはならないのは、大国に頼ることは属国化を意味することだ。韓国はそこまで意識しているか。
2014年5月、韓国とフィリピンの国防相会議が行われた際、韓国の金寛鎮国防省はフィリピンの要請にこたえ、多目的の上陸用舟艇一隻と高速艇十六隻を引き渡すことに同意した。韓国側は中国への配慮からかこの協議内容を秘匿していたが、フィリピン側が後日暴露してしまった。
中国側は、フィリピン支援の動きに敏感で、韓国の艦船売却を知った直後に「米国の対中包囲網形勢に与するものだ」として韓国に撤回を要求。ソウル駐在の中国大使館武官らが韓国外交通商省や国防省を訪問し、「もし計画通り進めるならば、首脳会談開催を含めて中韓関係に大きな影響を与える」と警告した。
これを見る限り、中国はすでに韓国を属国扱いしている。中国の高圧的な態度に良識ある韓国政府の役人が不快感を持ち始めたようだが、すでに宗主国-属国、いや、かつての王朝-冊封国の構図が出来上がってしまった。
韓国は事大主義の国だから、中国の孤立が一段と進み、自国にプラスにならないと分かれば、やがて再び日米韓の自由主義国家同士の安保体制重視の姿勢に戻るのかも知れない。だが、機を見て敵、味方を嗅ぎ分ける国は結局、嫌われる。
今の韓国が、自らを置いている立ち位置がよく分かるし、私も全く同感だ。そして不思議なことに、朴槿恵大統領を筆頭に韓国はほとんどそのことに気がついていないらしい。
*事大主義
定見がなくて、ただ勢力の強いものに従うやり方。
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