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2015年7月28日 (火)

目の当たりにすると言葉を失う

 母の入院している病院へ行った。

 母のベッドの位置が変わっている。そしてもといたベッドをカーテンが囲っている。そこにいる患者のおむつの交換でもしているのかと思ったら、看護婦さんたちが何だが慌ただしい。しかもそのカーテンで囲ったベッドに次々にひとが訪れている。

 その人たちがひそひそと話している。声が低いから何を話しているのかまったく聞こえないけれど、何があったのかいやでもわかる。

 やがて看護婦がその人たちを別室へ連れて行き、そのベッドで何やらやっている。しばらくして新しいシーツにくるまれ、頭まで薄い布団をかぶってストレッチャーが出て行った。

 母の枕もとからはそれがよく見えない位置になってはいるものの、何が進行しているのか気配で感じているだろう。母はのぞき込んでいる私の顔をじっと見つめ返した。

 母は今日三回目の輸血を受けたようだ。顔色は昨日より少し良い。ただ全身のあちこちにむくみが出ている。しかも両手首はそれぞれベッドにくくりつけられている。いろいろつながれているものを勝手に取り外してしまうから仕方がないという。

 むくんでいる手首や足を撫でたけれど、その感触はあまり気持ちの良いものではない。それがとても悲しかった。

 医師からは二週間程度の入院の予定です、と聞いている。本当にまた自宅に帰れるのだろうか。

 明日は妹が来て一緒に見舞いに行く。

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コメント

言葉を失う わかります
母も可愛そうですが手に手袋をし縛っていました
そうしないと点滴は外す 寝間着は脱ぐで・・・
始めは自分がついて時々手を押さえていたのですが
寝不足が3日くらい続いた夜
お医者さんに無理はしない方がいい・・・と言われて
でも できるだけのことは・・・

イッペイ様
自分では冷たい人間で、母の衰えていくのも仕方がないと思っていましたが、なかなかそうでもないらしく、些細なことで動揺します。

同室の方の件、私も経験しました。
親族とは疎遠らしき男性高齢患者のベッドに市の職員らしき方が2人来ているのをそれとなく眺めていて、大変なんだな、と思っていました。
数日後、荷物がすっかりまとめられているのを見て、退院かしら、と思ったら半開きのカーテンの向こうに白い布を掛けられているのが見えました。
なんともいえない心持でした。

実の親の介護は、誰もが初めてにして最後の経験です。
模範解答はありえないようです。

マイマイ様
経験したことのないことを経験すると、見過ごしていた些細なことになにかを感じるようになりました。

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