バンコクの写真
写真を撮ったらプリントアウトするのが当然だと思っていた。デジタルカメラはもちろんだが、プリンターの性能もよくなった。フイルムから印画紙へプリントするのに匹敵するだけのきれいな写真が簡単に作成できるのがとても嬉しかった。
フイルムだと自分でカラー写真を現像焼き付けするのは難しい。だから写真屋に頼むのだが、お粗末な仕上がりにがっかりすることが多かった。カメラが悪いのか、自分の腕が悪いのか、本当に悩んだものだ。
だからデジタルカメラで撮った写真をプリンターでプリントアウトしたときのきれいさに感激した。そしてフイルムスキャナーで昔のフイルムをデジタル化して同じようにプリントアウトしておどろいた。とてもきれいに撮れているではないか。
街の写真屋のプリントがあまりに雑でひどかったことがよく分かった。安くする競争をして質を落とし、写真屋は自滅した。このことは繰り返し言っていることだ。でも何遍でも言いたくなるほどくやしい。
そういうわけで出かけるたびに撮った写真をプリントアウトしてきた。エスカレートしてA4サイズで、プロ仕様の写真用紙にプリントアウトするようになったので、紙代もインク代も馬鹿にならない。それでも仕事をしていて定収入のあるときは趣味代として苦にならなかった。いまはきりがないのでほとんどプリントしなくなったけれど。
気がつくとプリントされた写真が山のようにたまっている。久しぶりにそれを整理して眺めると、一枚一枚にいろいろな思い出があってなかなか楽しめる。しまい込んでおくのはもったいない。
というわけで、二ヶ月ほど前から自分用の写真のギャラリーを開設した。場所は・・・トイレの壁である。トイレでは本を読むことが多いが、ときにぼんやり写真を眺めることもある。現在展示しているのは九年前に行ったタイ旅行の写真。
バンコクで爆発事件があった。だからというわけではないが、写真を見て感慨が深い。料理も美味しかった。また友人と行きたいけれど、いまの情勢では危うい。
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