和田秀樹「バカの人」(全日出版)
目が不自由だったり耳が不自由だったりするように頭が不自由な人に向かってバカとは普通いわない。それをバカというのは「バカ」だけである。子供が悪口を言い合う中で、「人をバカというやつがバカ」というのがあるが、それは正しい。
この本に書かれているのは、だから頭の不自由な人のことでないのはもちろんである。本人に責任のないことでそれをあげつらうのは、人としてなすべきことではない。
知能指数・IQは誰でも知っているが、社会で必要な「心の知能指数」といわれる「EQ」をご存じだろうか。これを評価する5つの能力。
①自分の感情を理解できているか、できるか
②自分の感情をコントロールできるか
③物事を楽観的な考え方で処理することができるか
④相手の気持ち、感情が理解できるか
⑤人付き合いをうまくこなすことができるか
とくに④と⑤の能力はいわゆる「対人関係能力」で、社会生活を円滑に送るために重要な能力である。
この本ではいろいろなパターンのバカが次々に取り上げられ、上司、同僚、部下、恋人が、そのパターンのバカである場合のつき合い方が示され、そして自分自身がそのバカのパターンであるらしいと思った場合の対処法が書かれている。
しかし問題はここにあげられたバカは、このような本を読まないことだ。だからバカはたいてい直らない。
この本は営業という仕事をする上で、そして部下を持つ立場になったことで参考になると思って読んだ本である。どういうわけか実家に残されていて、今回持ち帰った本のなかにあった。つい取り上げて読み出したら面白くて全部読んでしまった。
もう人間関係に患わされることも少なくなっているので、必要ないようなものだが、ああこのパターンは誰それ、そしてこれは、と思い当たることがいろいろあった。その自分はどうなのだろうか。
わかっているつもりだけれど、自分のことを一番知らないのは自分だというしなあ。
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