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2015年9月 1日 (火)

パオロ・マッツァリーノ「『昔はよかった』病」(新潮新書)

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 著者は日本在住の自称イタリア人。あまりに日本人的なので、日本在住の日本人ではないかと思われるが、不明。多分日本人としての視点を外して、イタリア人として日本を見直すという作業をしているのではないか。いいたいことをいっても、日本では外国人ということで大目に見てもらえるし。

 著者の本は二、三冊読んだことがある。日本についてときどき鋭い突っ込みを入れているのがとても面白い。品があるとはいえないけれど、下品ではない。

 「昔はよかった」「いまの若いやつは」というのは大昔からの常套句であるが、いまの方が昔よりよくなっていることの方がずっと多いことを、社会学的に統計資料を駆使して立証していく。

 マスコミは、いまの世の中が犯罪だらけで、格差は世界一拡大している不幸な時代であるかのように警鐘を鳴らし続けている。しかしそれを検証してみると意外な事実がわかってくる。

 こういう使い方をすれば、社会学というのは意味があるような気がする。

 思い込んでいたことと違うことを知る、その意外性をたのしむことができるかも知れない。読みやすい本(読みやすすぎて考えないで読み飛ばすおそれあり)。

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コメント

こんにちは
先日は私の読書日記を見ていただいてありがとうございます。
そうです。宮台氏も上野氏も立派な社会学者です。
失礼な話で恐縮ですがあの二人が学者だとすると学者とは一体なんなのでしょうか?
ところで私は昔は存じませんが本当に「昔は良かった」のでしょうか?
進歩史観ですとそうとは言えなさそうですが・・・。
では、
shinzei拝

shinzei様
進歩史観には懐疑的ですが、いまの方がよくなっていることの方が多いと思います。
母の介護の時に、介護保険の恩恵を受け、ヘルパーや訪問看護師のシステムの充実に大いに助けてもらいました。
むかし私の父母が、祖父母二人の介護に振りまわされた時と比べると、雲泥の差です。

問題は人間の本質的な性質なのではないかと思います。
多分それは千年前もいまもほとんど変わりがないのに、科学や社会が変わったように、人間性も変わっていると勘違いしているからだと思います。

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