明宝村
高速で郡上八幡まで行き、立ち寄らずにここから高山へ向かう。この国道472号線は郡上街道とも飛騨街道とも言うが、いまはせせらぎ街道という名でアピールしている。
紅葉の美しい道で、毎年その時期に走る。郡上まではまだ紅葉は始まったばかりだが、この街道に入ると一気に彩りが増える。
明宝村の道の駅に立ち寄る。明宝村は明宝ハムで有名。東海地区の人なら誰でも知っている。この道の駅に立ち寄ったのは磨墨の像を撮るため。
宇治川の戦いで佐佐木高綱は名馬生月(いけづき)に、梶原景季は名馬磨墨(するすみ)に乗って先陣争いをした。
その磨墨はこの明宝村の産なので、景季ともども像になってここに据えられている。山はまだ朝靄で霞んでいるが、紅葉が見える。
地図を見ると近くに寒水白山神社という神社があるので行って見ることにする。山の中へ入っていく道だが、村落の中を通るところ意外は思ったより道路は狭くない。長良川の支流、吉田川が郡上八幡の街を流れているが、その吉田川のさらに支流である寒水川沿いに山を登る。
寒水白山神社は県道沿いに見えているのに入り口がない。ようやく脇の狭い道をぐるっと回って神社の前に出た。三百年続いている寒水の掛踊というのが有名なのだそうだが、今は誰もいないからどんなものなのか分からない。写真右手は絵馬殿。
いくつも絵馬が架かっているが、古くて絵がほとんど失われているものが多い。
神殿。この奥が本殿だが見えない。神鏡が覗けた。
横にまわると奥院が見える。柱だけで壁がないように見えるが、実は奥院はこのなかにあり、外側を覆うように屋根が架かっているのだ。これも鞘堂というのだろうか。
神域から鳥居をふりかえる。
里山はまだ朝靄のなかにいる。
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