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2015年10月 9日 (金)

乱れまなこの勝手読み(4)

 スウェーデンの推理小説家ヘニング・マンケル氏が癌で死んだ。ゴールド・ダガー賞の最優秀作品賞を受賞するなど著名な作家で、欧米だけではなく、日本でも著作が翻訳されている。WOWOWでおなじみの「刑事ヴァランダー」シリーズの原作者である。このシリーズではヴァランダーに名優ケネス・ブラナーが扮している。大好きなシリーズなのだ。ざんねん。黙祷。

 スウェーデンの推理作家と言えば、あの傑作警察小説「マルティン・ベック」シリーズを書いたマイ・シューヴァル、ペール・ヴァールーの夫婦が思い出される。スウェーデンは推理小説のレベルが高いのだ。

 福山雅治と吹石一恵さんの結婚について、菅官房長官がテレビに生出演し、コメントを問われて「この結婚を機に、ママさんたちが一緒に子どもを産みたいとか、そういう形で国家に貢献してくれればいいなと思っています」と答えた。

 これに対して、ビッグカップルの結婚がなぜ出産に結びつくのか、国家に貢献とはなんだ、と野党などから批判があるという。馬鹿ではないか。いまに子どもを産みたくてもできない夫婦がいるのに差別だ、などとおかしなことを言う輩も現れるだろう。結婚すれば当然子どもが生まれる可能性があるのだし、結婚式で子供云々を言うのは祝いの言葉として少しも不自然なことではない。それにあやかるように、というのは菅さんの願望であろう。膨張感が国家のことを最優先に考えるのも少しもおかしなことではない。

 それとも批判する野党は結婚して子供ができることを祝福してはいけないとでも言うのか。官房長官が国のことを最優先に念頭に置くのがおかしいというのか。批判の理路を説明してもらいたいものだ。

 これを見たのは朝日新聞デジタルの記事なので、全文を読んでいない。何せ朝日新聞デジタルは前半だけ見せて残りは有料だから。ただ、記事の冒頭の段落のむすびが、ビッグカップルの結婚がなぜ「出産」にむすびつくのか、となっているのは、どういうことが「なぜ」なのか意味不明である。本当に不思議な記事を書く会社だ。 

 河南省の雲台山にガラス張りの橋が架けられたというニュースがあった。全長260メートルのうち、68メートルの間の底面と側面がガラス張りの橋で、世界一怖い思いの出来る橋として話題になった。

 この橋が開通したのが9月20日、連日たくさんの観光客が押し寄せたそうだ。床のガラスは三層構造で、一平方メートルあたり800キロまで堪えられるという。10月5日午後、そのガラス製の床板が大音響とともにひび割れた。皆大慌てで逃げ出したが、ガラスが割れて落下したわけではないので全員無事だったようだ。

 担当者は、観光客のひとりがステンレス製のコップを落としたからだ、と説明している。ガラスを取り替えて再開するそうだ。ますます恐怖の橋として人気が出るにちがいない。

 そもそも一平方メートルで800キロの耐荷重というのは弱すぎないか。中国のことだもの、混雑すれはそこに十人以上ひしめくことは十分あり得るのだから。それに必ず手抜きがあるから安全係数など信用できない。本当に死ぬ気でないと、この橋は渡れない。

 つぎは橋のガラスが割れて、人が落下したニュースを見ることになるだろう。

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コメント

100%共感!

リアル! 実に面白いです。

岳様
コメントありがとうございます。
ときどき覗いてみてください。

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