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2015年10月17日 (土)

宮本輝「いのちの姿」(集英社)

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 ページ数は200ページ以下、しかも字が大きい。だから一気に読めると思ったら、中身がものすごく濃厚で、どんどん読み進めるのがもったいなくなった。あとがきで、著者はある時期からエッセイを書くのをやめていたとある。いろいろないきさつから節を曲げて、ずいぶん久しぶりに書いたのがこのエッセイである。

 宮本輝の小説もエッセイも大好きで、本もたくさん持っている(見当たらない本も多いので、うっかり処分したものもあるようだ)。このエッセイの中にも過去に書いた小説の題材に関する話題がいくつか書かれている。小説の感動がまた記憶からよみがえるようだった。

 哲学的なところや世界性がないからノーベル賞の対象になるような作家ではないが、わたしにはそれ以上に値打ちがあると思える作家なのである。

 唯一著者の父のことを書いた「流転の海」のシリーズだけは肌合いが合わない。なぜなのか自分でもわからない。

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コメント

大好きな作家の一人です
でも これは読んでいません
読みたいと思います

私も宮本輝は好きな作家です。

イッペイ様
最近出版されたばかりの本です。
本屋で捜せばあるでしょう。
最近は読みたい本がすぐ店頭から消えるので頻繁に本屋を覗かないと見逃します。

おキヨ様
同じ作家が好きだと言われるととても嬉しいものです。

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