そんな時代
中島みゆきの歌に「そんな時代もあぁーったねと・・・」という一節がある。
フィルムをデジタルスキャンしているといろいろなことを思い出す。フィルムに残されたものはただのデータである。だからデジタルデータにすることが出来る。そのデータから何かを感じ取り、思い出を思い出すのはこちらの心である。養老先生の言葉を借りれば脳の働きである。
時間は遅々として進まないように見えて、ふりかえるとずいぶんと過ぎてしまった。たくさんの過去がかすみの彼方に消え去ったと思ったら、写真がそこから記憶の断片を取り出してみせる。
子どもたちの笑顔や泣き顔、ひょうきんな仕草が、全面的にこちらに頼り切っていることを教えてくれる。「そんな時代があった」のだ。そんな大事なことをそのときには気がつかない。それに気がついてもその時代はもう戻らない。そのことが突然ずしりと実感された。
そんな時代に乾杯。
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ひょんな事からアルバムを見だすと・・・、
時間を忘れて昔に戻り、懐かしさに浸る事ってありました。
家族が皆若い!!!。
最近 写真を撮らなくなりあるのは風景写真ばかり。
OKCHANさんの言うとおり、当時は気が付かなかった部分に
心が動かされます!!!。
投稿: マーチャン | 2015年10月22日 (木) 21時10分
マーチャン様
写真には祖父母や両親など、いまは亡い人も写し撮められています。
私は撮る専門なので、自分の写真はほとんどありませんが、それでも子供が私を撮った写真などがでてきました。
子どもたちは私の写真を見るのでしょうか。
投稿: OKCHAN | 2015年10月23日 (金) 03時53分