説明不足?
安保法制の成立について、説明不足が問題とされている。自民党自身も反省の言葉を公言している。だから説明不足なのだろう。
もともと絶対反対の人たちは説明など聞く耳を持たない。だからこの人たちにいくら説明しても常に説明不足であろう。
問題はメディアに繰り返し言われて、自分が理解できないのは政府の説明不足が理由である、と思っている多くの人たちである。ではこの人たちは、この件で討論している国会審議を多少でも見たのだろうか。政府の説明を聞こうとしたのだろうか。
もちろんこの法案がどうして政府から提出されたのか(東アジアの情勢に危惧を抱いているだろうから)理解している人は、積極的に情報を取り入れていただろう。だから説明不足だとは考えない。
この法案が主に、朝鮮半島有事と、中国が原因の不測の事態に対するものであることは、まともな人は誰でも承知している。ただし、それを明らかにすることは外交上も経済的にも不都合だから、決して政府はそれを言わない。説明不足、というのはそのことを言わないということを指摘しているのなら、それは言うべきではないことを言えと強要することで、フェアではない。
護憲派メディアが気持ち悪いのはそういうところかと思う。そして知らないのは相手が悪いから、という考え方を子供の時から刷り込まれて何とも思わない多くの人たちは、常に悪人を求めている。
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