癌
人間社会が生命体だとすれば、ISは癌ではないか。ISの人々も人間であり、人間社会の一員である。癌細胞は体の一部でありながら自らの体を蝕む。彼らは敵対する者に戦いを挑んでいるだけで、人間社会を破壊しようとしているつもりはないのかもしれないけれど、結果的に人間社会は大きな被害を受け、無辜の人々が殺されている。
人類は進歩史観がまちがいであることの証拠を突きつけられた。人類は進歩などしていないのではないか。進歩しているのは科学的知識だけで、人類自身は精神的に進歩していない気がする。
歴史的な経緯が世界の火薬庫の暴発エネルギーの元となっているけれど、すんだことは元に戻せない。アメリカや中国はこれを強権で押さえつけた。しかし抑えれば抑えるほどエネルギー(内圧)は高まる。ことはおさまらず、混乱は拡大する。
ではどうしたら良いのか。そんなことは分からない。わたしに分かるくらいならとっくに賢い人が手立てを講じているだろう。エントロピーは必ず増大するのがこの世の理である。
人類は増えすぎた。あとは滅びへの道を進むだけではないか。すでに自家中毒症状が深刻化しているではないか。
パリのテロ事件のニュースを見て、なんだかとても悲観的な気持ちになった。
養老孟司風に言えば、脳(概念)が原理主義を生んだ。それが世界に蔓延し、原理主義と原理主義の戦い(つまり正義と正義の戦い)がいま世界を、つまり人間社会を破綻させつつある。ISの兵士に、額に汗して労働したことのある人がどれほどいるのだろうか。彼らは少数の癌細胞だから生きることができるが、真っ当な人たちを殺し尽くして彼らが多数になれば、人類とともに彼らも滅びるだけである。大義など妄想であろう。
虫けらのように殺された人々に追悼。
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コメント
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あるときは勝手に国境線を引き、あるときは独裁者と言われる人を倒し、己の過去には頬被り、
そんなつけがきてる気がします。
でも、犠牲になるのは・・・・・・、悲しい現実です。
投稿: けんこう館 | 2015年11月16日 (月) 10時08分
けんこう館様
中国では、過去の歴史はそのときの王朝が自分の都合のよいように書いてきました。
だからいまの「歴史認識」という中国の歴史が、歪曲されたものであることについて中国では少しも違和感がないのでしょう。
それは小中華を自称してきた韓国も同じです。
たぶん朝日新聞も。
それを念頭に置いて交渉しないといけないでしょう。
投稿: OKCHAN | 2015年11月16日 (月) 14時05分