平岩弓枝「お伊勢まいり」(文藝春秋)
「新・御宿かわせみ」シリーズ最新刊。帯に「最初で最後の長編小説」とあるのが気になる。大好きなこのシリーズもそろそろ終わりなのだろうか。それはどこにも明記されていないけれど、物語の最後に「かわせみ」に登場人物が勢揃いするし、いままで明かされていなかった幕末の事件がようやく解決する。著者の中では多分このシリーズはこれで終わりのつもりではなかろうか。・・・残念だけれど、仕方がないことでもある。
一度最初からこのシリーズを読み直してみようか。全部で40巻くらいあるからたいへんだけれど、多分没頭して読みふけることになるだろう。
このシリーズを読んだことのない人で、時代小説が嫌いでなければ一度読んでみたらいかがだろうか。新シリーズの前の「御宿かわせみ」なら文春文庫で全34巻が揃っている。お薦めである。登場人物が頭の中で動き出すだろう。
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テレビドラマでは観ていましたが、本は一度も読んでいません。
読んでみたくなりました。
投稿: おキヨ | 2016年1月11日 (月) 13時34分
おキヨ様
真野響子が「おるい」を、そして小野寺昭が神林東吾を、そして山口崇が畝源三郎を演じたドラマをご覧になったでしょうか。
あれは絶品でした。
わたしのイメージはこのときのドラマの配役のままです。
新シリーズは、おるいさんはそのままですが、世代交代して登場人物が大きく変わります。
ドラマのイメージがあればすぐ作品に入り込めると思いますよ。おすすめです。
投稿: OKCHAN | 2016年1月11日 (月) 16時13分