名古屋散策・大須界隈(2)から百メートル道路へ
名古屋大須観音から東へ、そして北へ歩く。
中央の背の高いビルがアメ横第二ビル。一階と二階が電気店街で、電機部品のジャンクショップもたくさんある。このビルの前の赤門通りをさらにすすむ。
赤門通りと交差する大須新天地通り。昔はここがいちばんにぎやかな通りだったのだが、閑散としている。
新天地通りに面して万松寺という寺がある。ここはむかし織田信長の父親の葬儀が営まれたところで、織田家の菩提寺。当時は広大な寺域を持った寺だが、今は見る影もない。工事中であった。寺そのものが取り壊されている。
横から見た万松寺のビル。なんだかなあ。
万松寺のすぐ近く、新天地通りに面して第一アメ横ビルがある。昔はパソコン屋ばかりだったが、今は見る影もない。
再度赤門通りへ戻り、大須通りから北へ進み、百メートル道路へ向かう。
これが通称百メートル道路と呼ばれる若宮大通り。若いときは、早足で信号を一回で渡りきったけれど、今は走らないと一回では渡りきれない。
若宮通りの広い中央分離帯。今は人がいないが、土日は若い人がダンスを踊ったり、スケボーの練習などをしてにぎやかだ。左手の時計台の向こう奥に、味仙の黄色い看板が見える。辛いラーメンで有名なところだ。大汗をかく。
若宮通り沿いの正秀寺(せいしゅうじ)に初めて立ち寄る。
織田信長の養育係の平手正秀のために信長が建てた寺である。平手正秀は、信長が奇行を繰り返していたのを諫め続け、ついには諫死した。信長は内外に敵を抱えていたので、うつけを装っていたのだが、最も自分を愛してくれた平手正秀にもそれを明かしていなかったのだ。さすがの信長もこの諫死には涙したことであろう。
若宮大通りを渡ればそこは大津通りだが、一本筋を東に替えて、久屋大通りへ行く。ここから北上すればオアシス21やテレビ塔がある。(つづく)
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