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2016年1月26日 (火)

ドラマ寸評

 ドラマは面白い。面白いドラマだけを見ているから当たり前だが。

 いま気にいってみているものを取り上げてみるので、興味があれば参考にしていただきたい。ただし、すでに何回か進んでしまっているものばかりなので、途中からではイヤな人は、再放送を期待してください。いいものばかりなので、多分再放送があると思われます。

NHKBS時代劇『大岡越前3』
 題名の通り第三シーズンである。大岡忠相(ただすけ)は東山紀之が扮する。まことに姿良く大岡忠相を演じている。大岡忠相夫人が第三シーズンからミムラさんになった。それまでは国仲涼子で好演していたが、ミムラさんも違和感なく、可愛い妻女を演じている。話がシンプルで分かりやすく、見たあとの気分も悪くない。

NHK大河ドラマ『真田丸』
 むかしはこの大河ドラマが好きで必ず見ていたが、最近は見ないことが多い。特に女性が主人公のものは疲れるので最初に見ても続かない。今回は三谷幸喜が本を書いているとのことで、ちょっと期待していたら、予想通り面白い。そういえば今回真田信繁(幸村)を演じているのは堺雅人で、この人を初めて見たのは同じく三谷幸喜がこの大河ドラマで脚本を書いた『新撰組』であった。

 『新撰組』はあまり評価が高くなかったけれど、私としては芹沢鴨を演じた佐藤浩市が良かったし、土方歳三を演じた山本耕史、そして山南敬助を演じた堺雅人を始め、配役がすばらしかった。残念だったのは、近藤勇を演じたSMAPの、図体がでかいだけのあの甘ったれ口調の大根役者(ファンの方、ごめんなさい。もともと好きでないのにこのところの騒ぎで大嫌いになったのだ)だけだ。

 もうひとつ、やはりNHKの水曜日だったかの時代劇ドラマ、『真田太平記』で、幸村役を演じていたのが草刈正雄で、今回は幸村の父親の昌幸役を演じているのが縁を感じてなんとなく嬉しい。この『真田太平記』で女忍者のお江を演じていたのが遙くらら、女忍者というのはなんとなく色っぽい。女忍者といえば、むかし土田早苗が栗塚旭主演の『風』という時代劇で女忍者に扮していたのを見て大好きになったし、『用心法日月抄』で嗅足組の女忍者に扮した黒木瞳も忘れがたい。『水戸黄門』の由美かおるはちょっと薹が立ちすぎているけれど(何しろ私と同い年のはずだ)。

 話が飛びすぎた。

同じくNHKBSのイギリスドラマ『刑事フォイル』
 これは以前にも取り上げた。もう20回を超えたので、もうすぐ終わってしまう。第二次世界大戦中のイギリスの話で、時代背景が丁寧に描かれていて、すばらしい。警視正フォイルの運転手のサムと呼ばれる女性が、美人ではないのだけれど、とてもチャーミングだ。これは再放送されたらもう一度みたい。続編も出るのではないかと期待している。

またまたNHKBSの、プレミアムドラマ『鴨川食堂』
 どなたかがブログで言及していた。確かにここに登場する萩原健一は絶品である。毎回最後のシーンでじーんとしてしまう。それぞれの人にそれぞれの人生があるのだなあ、としみじみと感じさせてくれるのだ。これは見ないと損だと断言できる良いドラマだ。

WOWOWドラマ『撃てない警官』
 豊川悦司が、現行犯逮捕が一度もない、まことに警察官らしくない警官を演じる。いくら何でもこんな軟弱で良いのか、というところをさんざん見せられるが、それがドラマの後半に効いてくるのだろう。いまはある警官が自殺した責任をかぶせられて、本庁から警察署に左遷させられている。見ていてじれったいが、実は彼の予断を排した、じっくりした行動が正当であることが、これから分かってくるだろう。それが楽しみ。

NHKBS『江戸川乱歩短編集』
 30分で江戸川乱歩の短編を一話完結でドラマ化している。うたい文句が、「ほぼ」原作に忠実に再現、というのが好い。今のところ、『D坂の殺人事件』『心理試験』『屋根裏の散歩者』の三作が放映された。事件の謎を解く(事件をそそのかす)、明智小五郎を、満島ひかりが演じている。意外に思われるかもしれないけれど、ドラマ自体がまことに意外なのだ。こんなミステリーなどあり得ない、というようなシリアスさを欠いたものなのだが、江戸川乱歩好きなら、多分これを最高に楽しめるだろう。「ほぼ」だからいいのだ!ちょっとくせのあるドラマ。第四回にあたる今週日曜に番組がないのが気になる。三回で終わりということはないだろう。満島ひかり、好い。お願い、続けて!

NHKBS『Jミステリーはここから始まる』
 これはドラマではないが、日本の傑作ミステリーを解析して、何倍にも楽しもう、という番組。前回、江戸川乱歩の『D坂の殺人事件』を取り上げていた。もちろん、江戸川乱歩そのものを解析していくので、『怪人二十面相』シリーズや、その他の小説がたくさん網羅して語られていた。ミステリーをここまで深読みするか、と思うけれど、ここまで考えながら読んだら、さぞかしおもしろさも何倍かになるにちがいない。次回は横溝正史の『八つ墓村』だ。これも大好きなミステリーなので、楽しみ。

 『八つ墓村』といえば、映画の『八つ墓村』はこわかった。そういえばこれにも萩原健一が出ていた。こわかったのは小川真由美。岡山の、あの津山事件をベースにした物語だから、こわくないわけがないのだ。このときの金田一耕助を演じたのはだれあろう、渥美清である。

 きりがないのでここらでやめておく。

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