苦難を乗り越えて見えるもの
明日からしばらく不在なので、今日中に宿題をしておかなくてはならない。それなのにやる気にならず、NHKBSのグレートレースを観ていた。
2014年に行われたマダガスカル島250キロ走破レースである。それも山あり谷ありぬかるみありの道を、6日間で走り抜けなければならない。平均一日40キロ、最長の日は77キロという苛酷なレースだ。
しかも日中は太陽が照りつけ、熱中症状態で走る。命がけである。つらい、帰りたい、などと泣き言を言いながら、しかし楽しい、という選手たち。最年長は69才の日本人。女性もたくさん参加している。
男子は初参加の日本人が健闘して総合二位であった。なんと女子は日本人女性が総合トップと、すばらしい結果であった。
ゴールでは感極まって泣く選手も多い。つらかったレースが思い出されたのだろう。しかし息が整い、涙が収まると全員が満面の笑みを浮かべる。異口同音に「楽しかった、また走りたい」という。
ランナーズハイというけれど、そんなこちらが想像できる限界をはるかに超えた苦難があったはずなのだが、どうして楽しかったといえるのだろう。
彼らはそういう苦難を乗り越えて何を見たのだろう。彼らにしか見えないものがあったらしいことだけは感じた。
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