乱れまなこの勝手読み(29)
ボケ一歩手前の私から見ても、SMAPやベッキーについての過剰報道は異常である。日本がどうかしてしまったのか、マスコミがそもそもおかしいのか。正直、うんざりである。ベッキーもSMAPも大嫌いになった。
今日、あの元兵庫県議で、政務活動費をごまかした野々村氏の裁判があった。論評に値しないことではあるけれど、このような輩について、黙っていられない。みんなが黙っているから、このような輩が世の中を甘く見てのさばるのだから。
泣いたりわめいたり、「記憶にありません」などといえば、窮地を切り抜けられる、といまだに思っているらしい。切り抜けられない、ごめんなさい、といって罪を償わなければならない、と思い知らさなければ、世の中のためならないし、子どもにも悪影響を及ぼす。
ネットを見ていたら、あの「行列のできる法律相談所」の北村弁護士が問われて、「実刑の可能性は低い」と答えたという記事を見た。「再犯の可能性が高い場合、量刑が軽減されなくなるが、そもそもすでに議員でなくなっているから、再犯の可能性がない、というのがその理由である。
再犯の可能性がなければ、罪に対して反省していないのに罰が軽くなるのか。多分これが弁護士の考え方なのであろう。そして日本の法制の現状なのであろう。
犯した罪に対しての罰である。そして罰は罪を反省させるためにこそあるのではないか。再犯の可能性がなければ、「忘れました」とうそぶけば許されるなどということが通用するのなら、刑事罰の意味はそもそもなんであるか。
昨晩、二ヶ月の拘留が決定したようだ。異例のことだが、当然のことだろう。人権弁護士はこれを不当というだろうか。そんなことを言えば叩かれるのが分かっているから、多分黙っているのではないか。
自分が慰安婦であったと主張する女性二人が日本にやって来て、「日本と韓国の慰安婦問題についての合意は無効である」と訴えた。この合意は、日本政府と韓国政府が行ったもので、このことによって、彼女らの訴えるさきは韓国政府になった、というのが常識的な認識であろう。彼女たちが合意に反対するのは自由である。しかし、彼女たちが日本に来て、日本政府の不当を訴えるのは筋違いである。
彼女たちが日本でこのような訴えをすることについて、援助している日本人がいるとしたら、その正義の意識は異常であり、愚かであると思う。日本人なら、もういい加減にしてくれ、やっととりあえず終わりにしたではないか、と思うところだろう。なぜ蒸し返すのか。
北朝鮮の人権問題について、アメリカと日本は、北朝鮮人権法を成立させ、北朝鮮の人権問題の解決に向けて活動する団体へ支援を定めている。ところが韓国は、なかなかこの法案が国会で議決されない。野党(現在の民主党の前身のウリ党)が反対していたからである。「北朝鮮人権法は行き過ぎた内政干渉」だ、と反対してきたのだ。
2005年以来、10回近く国会に提案されながら廃案になり、このたび、ようやく一部野党からも賛同の声が出て成立した。反対していた野党の人たちが、北朝鮮の人権無視を容認していたのではないだろうが、結果的に北朝鮮の利するところとなり続けてきたわけである。
韓国には北朝鮮のシンパが深く広く浸透している、という陰謀論があながち妄想ではない、と思わせるではないか。日本の野党が、正義感や国のためではなく、ただひたすら安倍首相を引き下ろすことに腐心しているのと同様に、韓国野党も、ただ政争のためになりふり構わない、というのが実際なのだろうけれど。
まてよ、日本の野党が韓国の真似をしているのか。
« 曽野綾子「流される美学」(3)(興陽館) | トップページ | ショーペンハウエル『読書について』から「思索」①(岩波文庫) »
「ニュース」カテゴリの記事
- 意見の相違(2022.06.25)
- 諸刃の剣(2022.06.23)
- 気になる数字(2022.06.21)
- ニュース雑感・国会関連(2022.06.02)
- ニュース雑感・朝鮮半島(2022.06.02)
« 曽野綾子「流される美学」(3)(興陽館) | トップページ | ショーペンハウエル『読書について』から「思索」①(岩波文庫) »


コメント