伊丹十三「女たちよ!」(文春文庫)
題名では、上から目線で女性に語りかけているみたいだが、実際にそうである。博識で、食べものや衣装などにも詳しい。その詳しさは一流と言って良いだろう。だからちょっとスノッブなところがある。
だけれど彼の語る蘊蓄は、雑学として身につけていると座談にはとても役に立つだろう。
願わくばこの本を読んで腹を立てずに、にやりと笑うような女の人とお近づきになりたい。
1975年が文庫の初版だから40年以上前の本である。紙も変色してシミだらけだけれど、中身はいま読んでも実に面白くてためになる。惜しい人をなくしたものだ。
今日は空っぽの冷蔵庫の中身を補充し、晩の一人酒盛りの準備をするのでここまでとし、明日は内容を少しだけ紹介する。
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