高校野球に発す
たかが野球、といえば不快に思う人が多いだろう。以下は私の偏見によるものなので、お腹立ちの向きには申し訳ないことである。
私は徳光和夫氏が嫌いである(ついでに彼の甥だという女装の大男も嫌いである)。野球選手が才能に恵まれた上に人一倍努力して好成績を上げていることは認める。しかし神格化してはいけない。古代社会ならいざ知らず、現代で何者かを神格化することはあまりよいことではない。ファンであることは勝手だが、それを臆面もなく人前で涙を流してまで神格化してみせられると鼻白む。興味のない人間にすれば、たかが野球、である。
健全な身体に健全な精神が宿る、などというが、これは「そうだったらいいなあ」という願望なのだそうだ。よく分かる。人は身体健全なのに精神が不健全な人を無数に知っている。
この願望の典型的な例が高校野球ではないか。高校野球がきれい事だけではないことなど、知っている人はみな分かっている。しかし高校野球の選手は必ず紅顔の好少年である。そこで活躍する少年は純真無垢、欲得などとは無縁とみなされる。
思えば清原少年もそうであったではないか。
彼が超人であるかのごとくもてはやされていくなかで、自分自身を見失ったのも宜なるかな、である。そもそも見失うべき社会的な良識を持つことができていたのか。
今回の覚醒剤事件の責任はもちろん本人にある。しかし担ぎ上げた人間達に、いささかも咎がないなどとはわたしには思えない。
時々旅に誘い誘われる兄貴分の人と、来週温泉旅行に行く予定を立てていた。雪深い場所になじみがないというので、雪国に出かけて雪景色を見ながらゆっくり温泉につかろうと思ったのだが、昨晩連絡があって体調を崩したという。
ゆうがた、救急車で運ばれて、点滴などを受けて落ち着いたところで本人が電話をかけてきたのだ。数年前に心臓が原因で一度入院して大きな手術を受けている。その再発ということではないと思いたいが、とにかく一緒に旅行に行けないことをいちはやく連絡しなければ、と気を使ってくれたのだ。そういう人なのである。心配だ。
一人で出かけてもいいのだけれど、とりあえず予約をすべてキャンセルした。旅に出かけたいという気持ちが、ちょっと萎えている。とりあえずは近場をうろうろすることにしようか。
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