世界は不安定化しているのか?
株価がどんどん下がっている。その原因は、世界が不安定化している、という懸念からではないかと思ったりしている。
世界は不安定になったのか。不安定になったとすれば、いまなったのか、以前からなっていたのか。それともまだそれほど不安定ではなくて、不安心理だけが先行しているのか。
世界の安定に重しとして寄与してきたと思っていたアメリカが、意外に頼りないことが世界中に知られてしまったことは、大きな理由だろう。その上アメリカ大統領選の様子を見ていれば、アメリカが世界の安定に寄与するという役割を放棄するだろうとしか思えない候補者が、ずらりと顔を揃えているではないか。
アメリカは経済的指標だけ見れば好景気である。ところが国民はそういう実感がないらしい。当然候補者たちは現政権の批判を繰り返すから、国民はますます不安になるだろう。
中国は、アメリカが内向きになって中国に口を出さなくなることを期待しているから、現在の大統領選の様子は大歓迎だろう。しかしその中国自身がぐらついている。そもそも独裁政権下の自由経済など、矛盾しているのだから、右肩上がりの時代は見えなかったそのひずみが、いつか顕在化して収拾がつかなくなるのは当然だ。
どう見ても世界は不安定化している、と見える。しかしそれがほんとうか、一時的なものかはよく分からない。
ただ、不安定化しているなら、当分の間世の中は、つまり景気は悪くなるばかりで、経済的にはつらい時代が続くことになるだろう。いまからそのことを覚悟しておく方がいいように思う。備えあれば憂い無しだ。備えがあまりないのがちょっと心配だが・・・。
閣僚の不祥事があったのに、安倍政権の支持率が少しも下がらないのは、そんな世の中の不安をみんなが感じているからだろう。そんな時代には、野党よりは自民党の方がずっとマシだと分かっているのだ。
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