「鴨川食堂」終わる
NHKBSで放映していたドラマ「鴨川食堂」全八話が日曜日で終了した。私は録画したものを見るので、昨晩最終回を見た。
忽那汐里、萩原健一、岩下志麻などをレギュラーに、京都・東本願寺近くの、のれんも看板もない食堂を舞台にドラマが展開していく。
この食堂、主人の鴨川流(かもがわながれ・萩原健一)は元刑事。娘のこいし(忽那汐里)はその手伝いをしながら、鴨川探偵事務所の所長でもある。雑誌に「あなたの思い出の食探します」という一行広告を載せている。それを見て訪ねてくる依頼人の、その求める食にまつわる話がドラマのテーマであり、それはそのままその人の人生そのものの話でもある。
限られた時間(たいてい二週間)のなかで、相手の求めるものを探し当て、再現してみせるのだが、話をきくのは所長のこいしで、実際の探索は普通主人の流が行う。
どなたかがブログで、萩原健一の味のある演技を取り上げていたけれど、私もこの人の雰囲気が好きだ。むかし、「拝啓、おふくろ様」というすばらしいドラマがあった。確か倉本聰が脚本を書いていた。料亭の新米の板前(板長は梅宮辰夫)の主人公を萩原健一が演じていた。大好きなドラマだ。
だから萩原健一が料理をする姿はなつかしいし、実際板についている。
ドラマでは刑事時代の流と、いまは亡きこいしの母親(財前直見・最終回の回想シーンで初めて登場)の諍いとその原因が、謎として全体を貫いている。これは前回に一応解明された。
人生のなかの、父と子、母と子、夫と妻、恋人たち、それぞれの出会いと別れ、誤解と和解がドラマとして語られるが、多くはすでに相手はこの世にいない。そのことを思うとこちらの胸も熱くなり、うるうるしてしまう。
なかなか良いドラマだった。終わったのが残念。
« 内田樹・光岡英稔「生存教室」(集英社新書) | トップページ | 強がりをいっているけれど »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 『夕陽の挽歌』(2026.06.08)
- 『おらおらでひとりいぐも』(2026.06.07)
- 『探偵マーロウ』(2026.06.02)
- 『丘の上の本屋さん』(2026.05.30)
- 映画『九十歳、何がめでたい』(2026.05.29)


萩原健一は、自身がドラマのような生き方をしてますね。
アイドル的な人気歌手・俳優・結婚・離婚・逮捕など・・・・。
たぶん近くにいたら困った人のような気がします。
それでも主役を張れるというのは、なにかを持ってるのでしょう。
投稿: けんこう館 | 2016年3月 1日 (火) 09時39分
最後を見逃してしまいました
残念です
再放送を期待しています
投稿: イッペイ | 2016年3月 1日 (火) 10時22分
このドラマ私も好きで欠かさず観ていました。
萩原健一の板前姿が〔拝啓 おふくろ様〕の続きに思え懐かしさもありました。
この人の醸し出す雰囲気がいいですね。
投稿: おキヨ | 2016年3月 1日 (火) 12時13分
けんこう館様
演技の巧拙とは違う、その俳優としての魅力が役柄に乗り移って、ドラマをとても見応えのあるものにしています。良いドラマでした。
投稿: OKCHAN | 2016年3月 1日 (火) 14時23分
イッペイ様
いままでは、ほとんど写真ばかりだった、掬子役の財前直見が出てきます。
それも見所だし、岩下志麻の、萩原健一に寄せる心が切ないシーンがあります。
続編を期待させるラストでしたが、はたしてどうか?
再放送は見逃さずに必ずみるべし!です。
投稿: OKCHAN | 2016年3月 1日 (火) 14時26分
おキヨ様
おっしゃる通りです。訥々としたしゃべり方が、男らしくて好いですね。
困ってみせる可愛らしさが、若いときと変わりません。
ああいう男になりたかったのですが、残念でした。
投稿: OKCHAN | 2016年3月 1日 (火) 14時28分