ぶり大根を食べながら
本日の血液検査などの結果は案に相違して良好。美人の女医さんもにっこり。約束どおり、また薬が一錠減ることになった。美人だけれど、ちょっと冷たい感じだと思っていた先生が、にっこり笑うとさらに美しく、案外とやさしく見える。
夜眠れないことがある、と相談したら、そういうときだけ飲む薬を処方してくれた。これで安心だ。
帰ってからテレビを見たら、中国の医療紛争についてのドキュメント番組をやっていた。医者にかかったのに、症状が改善するどころか悪化したり、死んでしまうことがある。それに対して患者や家族が激怒して、病院を襲ったり、医者を襲って危害を加えたり、という事件が頻発しているのだという。
医者や病院側に問題があることも少なくないらしい。だが、みていると、どうも医者にかかったら、どんな病気でもどんなに手遅れでも直すのが当たり前で、それが治せなかったら医療過誤だ、というとらえ方をする患者や家族が普通にいることに驚かされる。
医師が「われわれ医師は万能ではない」と嘆いていたけれど、それはそうだろう。これは中国国民が、医療というものについてあまりにも無知であることが原因かもしれない。日本のテレビ番組で、医療の番組がけっこうあるのは、あながち悪いことではないようだ。人間の躰がどうなっていて、病気が何故おこるのか、それを知らなければ、壊れた部品を修繕するように医師は必ず治せるものだ、などと思い込むのかもしれない。
しかしそれ以上に、すべてを誰かのせいにする、というのが中国人の普通の考え方だ、というのがおそろしい。自分自身にも社会にもどうしようもないことがあるのだ、という、当然のことが理解出来ていない人々がひしめいている国の怖さを感じた。
そういえばアメリカ大統領候補トランプ氏のアジ演説のすべては、このことは誰のせい、これは中国や日本のせい、とただひたすら誰かを犯人に仕立て上げてこき下ろし、それを打ち破って強いアメリカを取り戻してみせる、とわめいている。
このトランプ氏やトランプ氏を支持するアメリカ人こそ、アメリカの没落をもたらす犯人そのものであることに気が付いていないのはこっけいであるが、それが主流になることは中国と同様おそろしい。せめて日本だけはまともでいて欲しいけれど、民主党は相変わらず、安倍政権のせいで日本がすべて悪い方へ向かっている、とわめいている。こりゃだめだ。
いま大根がとても安い。ぶりのアラが、それほど安くはないが、沢山入ったパックがあったので、昼過ぎから大根と煮ている。あくを取り、砂糖と醤油と酒だけで味付けし、生姜を入れ、タイムをふりいれて臭みを抑える。大根もやわらかく煮えてきた。それを盛りつけ、七味をたっぷり振りかけて、それを肴に酒を飲み始めたところである。
うーん、うまい! 三日ほど酒を我慢していたしね。
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