ドラマを楽しむ
映画を観るにはエネルギーがいる。少々衰えて、なかなか映画を観る気にならない。見ようと思えば山ほど録画した映画があるからいつでも観られるが、せっかくみるのだから集中力を持って観たいのだ。
そういうわけで録画しているドラマのほうを優先して観ることが多い。WOWOWでは東野圭吾原作の「カッコウの卵は誰のもの」が面白い。最初はそれほど期待していなかったのだが、さすがに東野圭吾の原作だけあって、回を追う毎に夢中で見るようになった。今度の日曜が最終回だ。
同じくWOWOWの「ザ・プレイヤー 究極のゲーム」は刑務所から復帰したウェズリー・スナイプスの久方ぶりの登場だ。テンポが良く(ちょっと展開が早すぎるくらい)楽しめる。
同じくWOWOWの「ナイトメア2 血塗られた秘密」。「ナイトメア」の第二シーズンだ。これはかなり強烈なゴシックホラー、主演のエヴァ・グリーンがすばらしい。世紀末のロンドンを舞台に、過去のホラーの有名どころが次々に登場する。魔女や吸血鬼、狼男にフランケンシュタイン、ドリアン・グレイまで登場する。ゴシックホラー好きならWOWOWに新たに加入してでも見逃す手はない。当然観ているか。
NHKBSの「最後の忠臣蔵」はアンコールによる再放送だけれど、予想以上に面白い。池宮彰一郞の原作が良いのだろう。映画化もされているが、未見。意外な展開を楽しんでいる。武士というものがどんなものだったのか、あらためて考えさせられる。赤穂浪士討ち入りのあとの、彼らの処断についての幕客の対応を巡る話はリアリティがある。
またまたWOWOWだが、「荒野のピンカートン探偵社」(再放送)を楽しんでいる。創設間もないピンカートン探偵社が、カンザスシティで起きた事件を解決するために捜査を行う。それをきっかけに、捜査に携わったピンカートンの次男ウィリアムと、科学捜査の知識のある女探偵ケイト・ウォーンが、カンザスシティ支部として残される。
こうしてカンザスシティの町で起こる事件を次々に解決していく、というドラマなのだが、列車は開通し、電信での通信が可能になっているとはいえ、南北戦争が終わったばかりの、まだ西部開拓時代の雰囲気の中での捜査である。人々は銃を当たり前に身につけている。少々お手軽に事件は解決するが、その軽さが慣れると案外楽しめる。登場人物になじんできたからだろう。
サブキャラクターとしてディーン・フジオカが日本人として出演している。身なりは西部劇そのままで、もちろん英語も日本語もしゃべる。ある事件の関係者として(実は賞金稼ぎ、しかもさらにその正体は日本政府の密命を受けた男)登場するのだが、評判が良かったからだろうか。そのあと数話してから、ふたたびカンザスシティに現れて、彼らの助手をすることになるのだ。
ピンカートン探偵社といえば、たしかコナン・ドイルの「恐怖の谷」(もちろんシャーロック・ホームズものだが、舞台はアメリカ)に出てくる探偵が殺される事件は、ピンカートン探偵社の実話をもとにしたものだったはずだ。
次々に面白いドラマがあるからなかなか忙しい。ドラマばかり観ているわけにも行かないし。
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