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2016年4月 9日 (土)

面白いと思うのだけれど

 NHKのドラマ「精霊の守り人」は、私は面白いと思うのだけれど、視聴率が低いそうだ。日本では、ファンタジードラマは受け入れにくいのだろうか。もしこれがアニメなら、もう少し人気が出たのかも知れない。

 あえて難を言えば、私が多少耳が遠いせいか、台詞が聞き取りにくいような気がする。もともとファンタジーは、その世界観を受け入れて初めて面白くなる。台詞のなかにその世界の説明が含まれているから、その台詞が聞き取りにくいと世界観の理解も損なわれる。俳優のせいと言うより、音響に問題があるような気がしている。声がこもってしまっているし、背景の音楽とのバランスも悪いのではないか。これは、繰り返すが、私の耳のせいかもしれないが。

 特に藤原竜也の台詞が聞き取りにくい。なぜ帝が第二皇子を殺すほど憎むのか、その謎がその台詞に隠されているはずなのに、何を言っているのかよく聞こえないからイライラする。ふだんこの人の台詞が聞き取りにくいと言うことはない。いくら役柄として声を低くしているにしても、こんなに聞き取りにくいのは耳のせいばかりではないのではないか。しつこいけど。

 私は養老孟司先生ほどではないが、ファンタジーが好きなほうであるから、ドラマの世界観を受け入れようとする。だから分かりにくくても想像力を精一杯働かせてついて行けている。難点があっても一度はまればそれなりに面白い。残念ながら視聴率が低いのはついて行けない人が多いと言うことなのだろう。

 綾瀬はるかもいいと思うけれどなあ。いつも汚れて出てくるのが受けないのだろうか。役柄だからしようがないではないか。

 とにかくこのような異世界のドラマを見せるときは、その異世界がどうなっているのか、分かりやすくしなければならないし、回を追う毎に分からなかったことが、少しずつ分かりだしていくようにしなければならないだろう。観ている方がひとりでに知識を増やせたことによろこびを感じさせなければならないのだ。最悪なのは、台詞などで一気に説明しようとすることだ。どこの世界に、自分の世界の説明を口に出して滔々と説明する人間がいるというのだ。

 「精霊の守り人」は第一シーズンが四回で終わり、第二シーズンに引き継がれ、三年にわたって放送される大河ファンタジーだ。こういうドラマでは、登場人物の成長が、自分の子供の成長を見るようにうれしく見えたら成功なのだが、第一シーズンでそこまで視聴者を惹きつけることが出来るだろうか。

 途中から見たらなかなか世界観について行けないのがファンタジードラマだとすると、一度視聴率が下がればなかなか回復しないかも知れない。たしかに出来の悪いところを挙げると他にいくつもあるから、第二シーズンには工夫が必要ではないか。子供が楽しめているか、それを念頭に置いたら、どうしたら良いか分かるのではないか。今のままでは子供は見ない気がする。どちらにしても私は見るけど。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
 いつもありがとうございます。
残念ながら私はこのドラマは観ておりません。
私も常日頃?耳が遠くなったと感じ「字幕」を出して観ておりますが、
アナウンサーの方々の発音は確かに聴きやすく感じております。

マコママ様
映画は、海外ものは字幕なのでいいのですが、日本の映画は時々台詞がとても聞きずらいものがあります。
作品によって違いますから、録音の問題ではないかと思っています。
それと、年齢によって聞き取りにくい音が増えると言います。
それは思った以上に大きな原因かも知れません。

私も年齢とともにいろんな機能が衰えています。当然耳も・・・。
アナウンサーや司会者の声は不自由なく聞こえるのに、ドラマの役者の声が人によって聞こえにくいことはよくありますね。
役柄の表現で声を抑えるとか、低めるとかあるのでしょうが、もともとの癖で声が前に出ないという役者もいるでしょう。
あとは早口も私は困ります。個人をいえばビートたけしのようなしゃべり方。

おキヨ様
昔は早口の漫才も普通に聞き取れて面白かったのですが、今は早口の漫才は聞き取れないことが増えました。
父がよく「今なんといったんだ」とテレビを見て尋ねるので、耳が遠くて聞こえないのだと思い、音量を上げると、「うるさい!」と言われたものです。
音はしているけれども、意味が聞き取りにくいのだ、というのが今になって分かりました。
いわゆる音の解像能力が落ちているのかも知れません。

若輩者からコメントをひとつ。
精霊の守り人は確か10年ほど前にNHKでアニメ化されていたと思います。
もしドラマで不満があるのでしたらレンタルなどで視聴されてみては。私は大満足の出来でしたので。

通りすがり様
ドラマに対する不満は、ブログに書いたように、台詞の聞き取りにくさによるもので、ドラマそのものにあるわけではありません。
聞き取りにくさは、こちらの年齢によるもののヨウ素も多かったのかも知れません。
ドラマそのものは大変楽しく見ることができました。
ラストは次回を期待させるもので、引き続き放送されたら必ず見るつもりでおります。

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