赤酒と赤牛
少し前に、どなたのブログに対してだったか失念したが、新潟の赤米で造った赤酒のことをコメントした。
今朝のニュースで、熊本の赤酒の酒造会社が震災の被害を受け、タンクなどが破損して酒造りの再開の見通しが立たないとのことであった。もともと負債を抱えていたようで、二重の苦難の中に置かれているようだ。熊本にも赤酒があるとは知らなかった。
ずいぶん昔に、新潟の赤酒をいただいた。珍しいから期待を持って飲んだけれど、残念ながらそれほど感激する美味しさではなかった。わたしと相性が合わなかったようだ。もともと美味しさよりも祝い用の酒なのかも知れない。
阿蘇の野焼きは秋吉台と同様よく知られている。阿蘇山の周辺には木が生えていないで広い草原をなし、そこにたくさんの牛が放牧されている。いわゆるホルスタイン種ではなく、また黒牛でもなく、赤牛と言われる明るい茶色の牛である。
その牛を放牧した場所と酪農家の家をつなぐ道路が、崖崩れで寸断され、通行不能となっている。さらに崩れるおそれもあるために、今のところ道路の復旧の見込みはないようだ。農家自体も背後に山があるので、いつ被災するか分からないという。「家の後ろが崩れたら、人は逃げるが牛は置き去りにして見殺しにするしかない」と牛を見ながら嘆いていた。
南阿蘇には二度ほど行ってその都度温泉宿に泊まり、周辺を走り回った。赤酒には出会わなかったが赤牛はそこら中で見た。震災は自然のものであるから避けがたいとはいえ、知っている場所の被害の様子を見ると、心が痛む。
この辺りはどうなっているだろうか。
« 海上浮動式原発 | トップページ | 万全の対処は無理 »
「ニュース」カテゴリの記事
- 意見の相違(2022.06.25)
- 諸刃の剣(2022.06.23)
- 気になる数字(2022.06.21)
- ニュース雑感・国会関連(2022.06.02)
- ニュース雑感・朝鮮半島(2022.06.02)
コメント