女性をバカにする?
ネットに提供されているニュースのなかに、朝日新聞デジタルニュースがある。天声人語や社説もあるのだが、残念なことに数行だけの提供の場合が多い。実際には数ページ分なので、残りは有料でどうぞ、というわけである。わずかな金額なので、購読出来るのだが、多少偏見があり、わざわざ金を出したい新聞ではないので、標題だけ見ている。
4月16日(土)7:00配信の「(社説)震度7の熊本地震--大地の警告に耳をすまそう」というのはちょっと気になった。内容を見ていないけれど、この見出しだと、この社説の主は大地の声を聞く能力があるらしい。残念ながら私は聞く能力がないし、大方の人にもそのような能力がないであろう。このような超能力の持ち主は、ぜひ気象庁の地震対策班に招聘すべきであろう。
揚げ足取りはこれまでにするが、しばしば神がかったり、上から目線の見出しが見られて、またか、と思うことが多いのが朝日新聞だ。金を出さないので内容を見ていないから、もうしわけないけれど・・・。
そんな具体例を探そうと、ニュースを二、三日さかのぼって眺めていたが、地震関連のニュースが多くて、さすがに上から目線のものは見当たらない。探すときにはないものだ。ただ、朝日新聞はほかのものよりネットや個人の意見のような個別のものを取り上げて、「」付きの見出しが多いような気がした。たったひとつの意見を全体の代表のようにしているようで気になる。
そうしたら見逃していたこんな内容の記事を見かけた。
自民党の赤枝恒雄衆議院議員が「親に言われて仕方なく進学しても、女の子はキャバクラに行く」
と発言したことを、民進党の青柳陽一郎議員が、国会の地域改革整備法案の質疑の場で取り上げ、
「どのような趣旨か分からないが、あまりに女性をバカにした発言である(自民党議員の)このような劣化には数のおごりがある」とただした。
この赤枝氏の発言は、貧困対策推進を協議する超党派の議員連盟でのものだと注釈がある。
たしかにこの赤枝氏の発言は、そのような場で発言するような内容とは思われないので、劣化と言われても仕方がないが(実際に菅官房長官はこのことに対して苦言を呈している)、しかしこの発言をもって「女性をバカにしている」と決めつける方もどうかと思うし、それをそのまま取り上げて、自民党は女性の敵(そこまで言っているわけではないが)、であるかのように朝日新聞は読者に思わせようというのか。
いやいや進学した女の子が、みんなそろってキャバクラに行くとは思えない(まさか)。ただ、親の気持ちになれば、せっかく進学させたのに、娘にキャバクラ勤めをされれば、情けない思いをするのがふつうだろう。そんな気持ちを込めてこの発言になった、と感じる。キャバクラを賤業である、と言うわけには行かないから、女性をバカにした、という言い方になっているが、察するにキャバクラは賤業であると考えてことを、自民党の赤枝氏も民進党の青柳氏も認めていることが分かるではないか。赤枝氏はそのような女の子を否定的に言い、それが女性蔑視だと非難する青柳氏は、何が言いたいのかよく分からない。結論はキャバクラはバカにされる職業だと言うことか?妄言多謝
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