東京都民ではないけれど
ジャストシステムの一太郎をずっと使っている。一太郎の辞書はATOKというが、このごろ変換がおかしい。バージョンアップするごとに変調がひどくなり、大昔の初期のRUPOなどのバカワープロ並みになりつつある。
語句の区切りを、そもそもあり得ないところで区切ったりする。当然それに合わせた変換をするから、とんでもない言葉を当てはめてくる。変換の能力を上げすぎて、考えなくてもいいことまで考えすぎて基本を忘れてしまっているのではないか。だから変換スピードも遅く、キータッチにしばしばついてこれなくてイライラする。
ジャストシステムには有能すぎるプログラマーがいるのだろう。プログラムが人間を補助するのではなくて、人間をリードしようとして、通常あり得ない変換を行うようになっては、道具としては使い物にならない。人工知能に文章を書いてもらいたいわけではない。
たぶんプログラマーは一太郎を使ったことがないにちがいない。少なくとも文章らしい文章をATOKを使って書いてみればすぐわかることである。
いやいや、書こうと思っていることを書き出す前に愚痴が先行してしまった。
都知事に立候補表明の記者会見のとき、鳥越氏が準備不足のせいもあるだろうけれど、受け答えがときどき変調を来し、とんちんかんなことを言っていたので大丈夫かな、と心配したが、少しずつまともになってきたのはめでたい。
ただ、それは彼がまともになったのか、周りの人たちが彼をうまくサポートしているためなのかがわからない。いくら準備不足でも、そもそも都知事になぜ立候補したのかについての説明が、「参議院選挙の結果に、これでは日本が危うい、と思って」決然と立候補を決意したというような物言いをしていたけれど、それに違和感を抱いた人は多いのではないか。
細かい政策はこれからだというのは認めるとして、都知事としてなにをするべきだと考えているのか今のところまったくわからない。自分が都知事に立候補したということの意味がよく理解できていないのではないか、と思えたりする。ドン・キホーテが風車に突進したように見える、というのは言いすぎか。
それでも彼の風貌と、ガンとの闘いのお話に、彼の個性の魅力を感じて、彼に投票する人がたくさん出てくるような気がする。繰り返し指摘されてきた人気投票が、また行われてしまうのだろうか。
鳥越氏はジャーナリストである。ジャーナリストは権力の監視者を自認する。権力の濫用を非難し、なすべきことの優先順位を正す役割を担う。それが正論であれば世間の喝采を浴び、それを名誉とする仕事だろう。
都知事が権力者であるかどうか異論があるかもしれないが、私は権力者であると思う。巨額の予算の運用に預かり、それなりの大きな権限を持っている。
ジャーナリストがその権力者になろうとするとき、自分の向けていた批判の刃が今度は自分に向かうことを鳥越氏は自覚しているのだろうか。ジャーナリストのまま都知事であろうとしているようにしか見えないのは私の思い過ごしか。
そこのズレこそが当初の記者会見での違和感だったのではないか。いまはエスコートする人たちがいて、迷走しないように選挙をリードしてくれるだろう。しかし、都知事になってからもそのような人たちが面倒を見てくれるわけではない。ずっと面倒を見てもらい続けるのなら、それはそれらの人のいいなり、つまり傀儡ということだろう。まことに危ういものがある。
まともな人ならいままでのことに懲りて、今回の都知事には実務型の人がなるのが一番いいと思うけれど、選挙がまた人気投票なら、おなじ轍を踏むことになるだろう。
東京都民ではないから、投票権はないけれど、どうも他人事に思えないので書いた。
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都民・都政を最優先に考えてない人達に押された鳥越氏もまた都民・都政を最優先には考えてないようです。近い将来、また残念な結果にならないよう願います。
投稿: けんこう館 | 2016年7月16日 (土) 09時09分
けんこう館様
わたしは、鳥越氏はむかしの美濃部さんよりも都知事として問題があるように思いますが、どうなりますでしょうか。
それ以上に健康に問題を抱えているのが心配です。
寿命を縮めることにならなければ良いのですが。
投稿: OKCHAN | 2016年7月16日 (土) 09時21分