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2016年8月12日 (金)

映画「天使と悪魔」(2009アメリカ)

 監督ロン・ハワード、出演トム・ハンクス、ユアン・マクレガーほか、原作ダン・ブラウン。

 前作の「ダ・ヴィンチ・コード」の続編であるが、主人公がラングドン教授(トム・ハンクス)という点が共通しているだけで、話は連続しているわけではなく、全く違う話である。

 はっきり言って明らかに首をかしげざるを得ない点があるのだが、それを置いておけば最高に面白い映画であった。トム・ハンクスはあまり好きではないのだが、やはりうまい。だんだん好きになりそうである。

 とにかく次から次にハラハラドキドキさせながら、観客に息をつかせないのが初期の映画であった。この映画はまさに映画の常道を行く映画だから面白いのだ。出だしは最新科学の世界である反物質が詳しく描かれ、続いてあまり内情を知らないバチカンという世界が舞台となるから、二重に興味を引く。ダン・ブラウンの博覧強記が満載のドラマなのである。

 理屈はとにかく、ラングドンは瞬時に謎を解きながら突っ走っていく。それがもう一歩というところで手遅れになることが繰り返されていく。何が犯人の本当の目的なのか解らないから、途中で実行犯が正体を現しても、実際に誰が実行犯を操っていたのかはっきりしない。

 もちろんこういうドラマのお約束の通り、最後の最後に意外な真犯人が明らかになるのだが、その目的が私にはついに理解できなかった。じつは原作ではその点が矛盾なく描かれているが、映画では大事な点が大幅に省かれ、変更されているという。だからラストがこじつけにしか見えなくなっている。

 とにかく面白さという点では超一級の映画であった。こういう映画を観ると、本当に映画って好いなあ、と心から思う。

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コメント

ダ・ヴィンチ・コードのほうは本も映画も
観ましたが、天使と悪魔のほうはなぜかどちらも観ていません。

トム・ハンクスはオール・マイティの俳優で好きです。

おキヨ様
映画としてとても面白く出来ています。
しかし原作の論理的な部分がだいぶ省かれているために、事件の動機がよく分からなくなっています。
理屈にこだわると楽しめないかもしれません。
何も考えずにあれよあれよと展開を楽しむほうがいい映画かもしれません。

オリンピックの報道は過熱気味ではあるが、現時点ではオリンピックは最大のニュースである。
勤めから帰宅してそのニュースを楽しみにしている人もいる。
何回も報道するのは一日中見ていられない人のためもある。

いくら報道が過熱しても「発狂しそうだ」と思う人はいない。
「発狂しそう」という気持ちが暴走すると事件を起こす可能性がおおきくなる。
一度、心療内科か精神科を受診することをお勧めする。

世の中自分中心に回ってないぞ!

ジンベエザメ様
不愉快な思いをさせたのであれば申し訳ありません。
私もオリンピックの報道が観たくないわけではありません。

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