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2016年8月13日 (土)

映画「ターミネーター:新起動/ジェネシス」(2015アメリカ)

 記念すべきターミネーター第一作は、前評判らしきものもなしに封切られた。口コミで次第に評判になったらしいが、こういう映画が好きな人でも劇場で見逃した人の方が多いであろう。

 自慢ではないが、私はたまたま知った雑誌の新作映画情報でこの映画を知り、公開初日に劇場で観た。予想通りの傑作だと思った。それ以来何度観ただろう。コナンシリーズ以来シュワルツェネッガーのファンだったし、SF映画好きだから外すはずがないのだ。

 シリーズを通しても、やはり第一作は傑作である。そして今回観た映画は、まさに第一作、第二作へのオマージュがふんだんに盛り込まれたとても面白い映画であった。随所に過去のシリーズを思わせるシーンがある。

 冒頭からしばらくは第一作をトレースしているだけに見える。ジョン・コナーによって過去に送り込まれたカイル・リースが、サラ・コナーを護るべく動き出すが、そこで出会ったサラ・コナーはリースが知らされていたようなサラ・コナーではなかった。

 そこから話は急展開していく。タイムトラベルのパラドックスを巧みに取り入れて、あり得ないことがあり得ることになっていく。世界そのものが変わってしまっているのだ。その変わってしまった世界でも機械と人間の戦いが起こることになるのだが、それを阻止するためにコナーやリース、そして古いT-800,つまりシュワルツェネッガー扮するロボットが活躍するのだ。

 そしてそれに立ちはだかるのが信じられないことに・・・。これを言うとネタばらしが過ぎるのでやめておく。

 とにかく随所に強敵が現れる。前半はひたすら過去の新型ロボットたちであり、最後の究極のロボットは今までにないものである。

 当然最後は敵を倒して大団円なのだが、長いエンドクレジットの途中に、ちらりと何かを暗示するものの姿が。

 これでまた続編が可能になったわけだが、シュワルツェネッガーは次にも出られるだろうか(たぶん本人は今回で終わりにしたいと思っているだろうけれど・・・)。
 
 大変良く出来ていて面白かった。ただ、リース役は第一作のマイケル・ビーンがはまり役だったので、今回のジェイ・コートニーは割を食っているかもしれない。

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