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2016年8月 3日 (水)

時間があるから出来なくなる

 仕事をしていたときは、限られた時間をやりくりして本を読んできた。定年でリタイアすれば、本を読みたいだけ読めるようになると心待ちにしていた。

 芥川龍之介の「芋粥」ではないけれど、食べたい、食べたいと思っていた芋粥を、山のように目の前に出されて「さあ食べろ」と言われると、見ただけで腹一杯になった気になる。時間がありすぎて、却って本を読む意欲が削がれた気がする。

 それでも好きなものは好きだから、がんばって読もうとするのだが、なかなか思うほど読めないものだ。

 七月は意識して読む冊数にこだわってみた。一週間ほどの旅行中は思うように読めなかったが、それでも一ヶ月で25冊読了(読書手帳をもう20年くらいつけ続けているので、どんな本をどれだけ読んだかすぐわかるのだ)。読めば読めるものである。しかし気がついたら内容をよりも読了することにこだわりがでてきた。これだとつい読みやすい本にばかり手が伸びて、歯ごたえのある、一日や二日では読めない本が遠ざけられてしまう。バランスが悪くなっている。

 とはいえ猛暑の時期でもあり、特に出かける用事もしばらくないので、お盆くらいまでは涼しい部屋でゴロゴロしながらいまの調子で読書と映画鑑賞を続けようか。時間的にはもっと読めるし、もっと観ることもできるが、なかなか計算どおりには行かないものだ。

 それ以上に近頃疲れが眼に来ている。目薬をさすと多少良いけれど、眼がかすんで、もやがかかったようになることがしばしばある。これがかなりつらい。なんだかヤワな身体になった。

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コメント

私はもともと速読ではないうえに、眼病を患ってからはわずか数ページしか読めなくなりました。
なぜかというと、目の疲れから頭痛が起こるからです。
目の疲れから頭痛を起こすようなことにならないでくださいね♥

おキヨ様
頭が痛くなる前に眼がだめになるかもしれません。
もともとわたしは頭痛の経験がほとんどありません(二日酔いでも頭痛になることがありません)。
唯一の例外は、持病の中耳炎のときの頭痛です。
お陰で耳もかなりだめになりつつあります。
あーあ、情けない。

私もわずかな暇を見つけて読むから、読めるのかもしれないと思っています。

私は1日読めた分だけを「途中経過」として1日分のblogにまとめています。それは読書習慣を維持するためであるとともに、メモしておかないとすぐ忘れてしまうからです。またそうしておくと、あとで検索・引用しながら、考えをまとめるにとても役にたつと感じています。

そんな風ですので、最初の理解と読み終わったあとでのそれが異なることも多々あり、あとで先の文章の修正を入れる羽目にもなりますが(汗)

Hiroshi様
読書手帳をつけていますが、それには読了した日に著者名と書名だけをメモしています。
手帳をつけだした頃は簡単に感想も書いていたのですが、負担だったのでだんだん簡略なってしまいました。
リタイアしてから、ブログを始め、読書日記のつもりで書き込むようになりました。
本当は読んでしばらくあいだを置いたほうが、その本に対する考えが熟成されてくるのですが、最近は熟成する前に忘れていくので、すぐ書いています。

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