取り越し苦労の女
内田樹老師の「困難な成熟」という本を読み始めたら、「取り越し苦労の女」というキーワードで、不幸を呼び寄せる生き方を論じていた。例として、中島みゆきの歌詞に登場する女性があげられていたのが分かりやすくて、正直ちょっと笑ってしまった。
物事を悲観的に捉えることで保身をはかる生き方というのがある。どうせうまくいかない、と思っていれば、うまくいかなかったときに、やっぱりそうだった、と納得出来て自分の責任として悩む必要がない。あらゆる出来事をマイナスのサインとして受け取り、それに身構えるのが「取り越し苦労の女」だ。
これは「女」と云っているけれど、べつに女に限らないのはもちろんである。
中島みゆきの歌に出てくる「女」はしばしば失恋するし、もともと叶うはずがない恋をするし、たまたま恋が叶っても破綻することが「分かって」いたりする。
こういう考え方、生き方が周りの人を惹きつけるとは思えない。目前に不幸と幸福があるとき、不幸しか目に入らなければ常に不幸を引き寄せることになる。望んでいるわけではないのに、不幸を引き寄せるのが「取り越し苦労の女」なのである。幸福は向こうから勝手に押しかけてこない。
人生には良いこととわるいことがおこって、ときにそれが偏って押し寄せてくる。差し引きで勘定が合えば良いけれど、ときに他人には良いことばかり、自分にはわるいことばかりがおこるように思えることもある。
そのときに「取り越し苦労の女」になっていないか、自分を他人の目で見るのが必要かもしれない。考えてみればけっこう楽しいこともあるのに、それを忘れがちな自分に気がついたりする。
中島みゆき、好きですけどね。今回のドライブでも、聞いていたのは主に平原綾香、中島みゆき、テレサ・テン、柳ジョージ、ビー・ジーズだったもの。
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あたりまえにあることを幸せと思わず、不満・悪口ばかりの人といると疲れます。
ひがみを感じたら励み・目標にする。優越感を感じたら驕りに注意する。
そんな人になれたらと思いますが、はたして・・・・?
投稿: けんこう館 | 2016年9月16日 (金) 10時12分
けんこう館様
よくいうように、半分使ったあと、「まだ半分も残っている」と考える人と、「もう半分も使ってしまった」と考える人では、幸福感の総量が違うのかもしれません。
幸福感の総量こそ、幸せかどうかの違いそのものでしょう。
それに、不幸の理由は周りに原因がある、と考える傾向のある人は幸福感を感じにくいでしょうね。
投稿: OKCHAN | 2016年9月16日 (金) 10時44分