これから積もるだろう
雪は終日降りつづいているが、地面がまだ温かいからだろうか、ほとんど数センチより積もらない。溶けては積もり、と云う状態のようだ。
しかし夜になれば気温が下がる。降っただけこれから積もるだろう。長居したこの鳴子温泉から明日には移動である。車は大丈夫だろうか。
風呂に入り、ゴロゴロしているだけなのになんだか疲れてうつらうつらしている。人間はある程度緊張感が必要なようで、すべてをゆるめてしまうと歯止めがなくなるようだ。
柔らかいだけでは形にならない。
身体の中から溜まった澱(おり)が少しだけ流れ出たような気がする。こんなものまたすぐ溜まってしまうけれど、ときどきは吐き出さなければ溜まるだけだ。「千と千尋の神隠し」で、溜まりに溜まったものを吐き出した神様の、あの呵々大笑が思い出される。
大浴場の屋根につららが下がっている。天井から抜ける湯気で雪が溶けてそれが冷やされてつららになっているようだ。しばらくしてからバサッという音ともにつららが落ちた。
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