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2017年1月25日 (水)

みんな日本が悪いのよ

 ネットの韓国のハンギョレ新聞をみていたら気になる部分があった。

 韓国の法曹界出身者のエリート意識が国民と乖離していることを述べた後に、その法曹界からたくさんの人間が政界に多数参加している実態を揚げ、その人達が今回のチェ・スンシルゲートにも関わっていると断じている。その後のこの部分に引っかかったので引用する。

 韓国の試験、エリート選抜制度の勝利者は、概して入試型、高等試験型人間だ。家庭や学校で試験点数には入らない正義感、共感能力、道徳性を学習する機会がなかった。日帝植民地以後今日まで、韓国の教育と試験制度は自身と家族の利益のために権力に服従し、汗を流して仕事をする人を見下げ、周辺の苦痛に鈍感なこのような人間を育てた。「一族には光栄」、「国家と社会には災難」だった。このような教育と試験制度では、勝利者であるほど利己的になりやすい。それで「学のある奴は日本の言うことを聞きやすい」と見て、「言うことを聞いても、無知な奴はあまり罪も犯さないが、博識な奴ほど罪を多く犯し、国を売り飛ばすものだ」と喝破した日帝強制占領期の在野の知識人たちの言葉が思い浮かぶ。

  寄稿(ハンギョレ新聞)の一部 (1/25配信)
 寄稿者:キム・ドンチュン聖公会大NGO大学院長、新たな百年研究院長

 この寄稿文を見て、何を感じるだろうか。この太字部分を書くことに込められた寄稿者の意図は何か。知識人こそ諸悪の根源であるというのが寄稿者の論理であり、それは日本が韓国を併合した以降に朝鮮に根付いたというのである。

  実はこの知識人こそが悪の根源だという論理こそ、文化大革命のときの精神そのものであり、マオイズム(毛沢東主義)を極端化したポルポト政権による大虐殺の論理である。ほかにも例を挙げればきりがない。

 ところで韓国の歴史ドラマを見れば、知識人がどのようであったのかよく分かる。まさに知識人達が同じことを語っているのを見るはずだ。知識人達は特権階級として利益を独占していた。つまり朝鮮にはこの精神が連綿とあって、日本が朝鮮半島を併合したからこのような精神が擦り込まれたのではないことを寄稿者自身は知った上でこう書いているのである。 

 つまりここにもわるいのはすべて日本だ、と云う論理がある。寄稿者は歴代の権力者の悪事には知識人というエリート層の精神に問題があり、それは日本という悪者に擦り込まれた精神であると言いたいようである。
 空があんなに青いのも、郵便ポストが赤いのも、みんな日本が悪いのよっ、てか。

 ここで私が言いたいのは、だから韓国がわるい、などということではない。この寄稿者のように、大衆におもねる言説を語るものこそまさに朝鮮の知識人の典型であると云うことなのだ。そして韓国の国民はそれに付和雷同する、または付和雷同してみせる。そうでないと身の危険を感じるというのが哀しい韓国の現実なのだろう。それはこの寄稿者も同じである。

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