気の弱り
先週末、娘のどん姫が仕事を終えて最終電車で独り暮らしのわが家に帰ってきた。酒と食べ物を用意して待つけれど、私は朝型で深夜は苦手である。
料理の下ごしらえをした後にちょっとだけ飲み、少しだけこたつでうたた寝したころ、どん姫は颯爽と帰宅した。用意した酒はビールとマテウスのロゼ。このポルトガル産の発泡ワインは私もどん姫もお気に入りだ。
つまみはどん姫が正月に持って来てくれたチーズアラカルト。ナチュラルチーズやスパイシイな黒胡椒入りカマンベールなどでビールにもワインにも絶品。さらに鶏肉を味付けしておいて野菜と炒めたもの。鶏肉を漬け込んだ汁から取り出して片栗粉を混ぜてから炒めたので、ちょっととろみはついたし、付け汁によって肉は軟らかくなり、美味い。どん姫も喜んでくれて馬鹿親父は美味いといってくれたことに手放しでうれしがる。その他にも温泉旅行で買ってきた土産を使った自分の作り付けの煮物なども楽しんでもらう。
ちょっと好い気持ちになった頃合いに、正月に約束したグラタンをつくる。これはどん姫にも手伝ってもらった。二人ともグラタンが大好きで、でも一人で作ると作りすぎてしまうので、二人のときに作ることにしているのだ。
気がついたら私は先に寝ていて、食卓はどん姫が片付けてくれていた。だんだんおとなになってくる。こちらがだんだん何にでも感激するようになり、過剰に反応するようになり、涙もろくなり、娘や息子に弱みを見せるようになり、それを優しく受け止めてもらえるようになり・・・。
馬鹿親父は気の弱りを安心してさらけ出せる幸せを感じているのだよ。
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おはようございます
先日は私の拙い韓国・朝鮮の本の紹介を見ていただきありがとうございます。
私は独身ですから子供は当然いませんが、
子供さんというのはそういうものなのですね。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2017年1月23日 (月) 07時31分
Shinzei様
ちょっとオーバーに書いていますが、いてくれることが嬉しい存在であることは間違いありません。
相手もそう思ってくれていることを感じられるとき、生きる力を与えられます。
ふだんは何も考えていませんけれど。
投稿: OKCHAN | 2017年1月23日 (月) 08時33分
親子の関係は年齢と共に変化していきますね。
私も娘に注意されるようになりました。
時に腹の立つ時も出て来ますが親子っていいものです。
我が娘2人・・・子供を産む年齢ではなくなってきましたから、
親になる喜びも、経験できない事に不憫さを感じています。
投稿: マーチャン | 2017年1月23日 (月) 09時23分
OKCHANさん
娘さん親孝行ですね(*^ー゚)bグッジョブ!!
お父様が作った手料理をオイシイ、美味しいと食べてくれる
こんなうれしい事無いですね(^_-)
馬鹿親父\(^o^)/\(^o^)/
今年最初のいい話
ありがとう
投稿: ちかよ | 2017年1月23日 (月) 09時26分
マーチャン様
未来がなんとなく明るいものではないような気がしています。
だから無理に孫が欲しいという気になりません。
出来ないことを肯定するためになおさらそう思うのかもしれませんが。
投稿: OKCHAN | 2017年1月23日 (月) 09時48分
ちかよ様
娘に親孝行だなどと言ったらびっくりするかもしれません。
とにかくマイペースの娘なので。
ひたすら忍耐していまの関係に漕ぎつけたつもりですが、相手もそう思っているかもしれません。
それでも努力した甲斐があったので、よかったです。
投稿: OKCHAN | 2017年1月23日 (月) 09時51分
OKCHAN様のような幸せな親子関係になれるよう努力したいと思います。
投稿: けんこう館 | 2017年1月23日 (月) 10時16分
けんこう館様
私は自分が人嫌いで冷たい人間であると思っています。
それを見抜かれれば人は自分から離れていきます。
それでは生きにくいだろうな、と気がついて大学に入ってから性格改造をしました。
寮に入り、積極的に寮の役職を引き受け、部活をしたり先輩や後輩とも飲みに行き、自分の部屋をたまり場として開放しました。
本質は変わりませんが、他人からは私が冷たい人間とは見えなくなったと思います。
その結果、営業という自分にもっともふさわしくない仕事もしました。
幸せな親子生活はわたしがそう思うから幸せなので、それは大学のときの性格改造のお陰だと思います。
投稿: OKCHAN | 2017年1月23日 (月) 11時00分