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2017年1月21日 (土)

生誕110年、没後80年

 今年は中原中也の生誕110年、没後80年にあたる。それを記念して中原中也の故郷である山口発地域ドラマ「朗読屋」がNHK山口放送局で作成放映された。

 実はそれを録画してあってまだ観ていない。それにちなんだ番組が何本もこのドラマの前に放映されたので、それを観ているところである。ドラマを観るため、楽しむための準備中というところか。

 繰り返しこのブログで述べているように、私は詩について素養もなく、それを感じる感性も人より著しく劣る。そんな私でもすばらしいと感じる数少ない詩人のひとりが中原中也である。そのことは先日萩原朔太郎を訪ねて前橋に行ったときにちょっとだけ言及した。

 その準備として観ている番組には10年前、つまり中原中也の生誕100周年を記念して山口放送が作成した特集などもある。また、ドラマの脚本を書いている荻上直子さんと中原中也記念館館長との公開対談もあった。こういうきちんと中原中也を識り、深く詩の解釈の出来る人たちの話を聞くと、見えなかったものが見えてくる気がする。

 中原中也の詩は声に出して読むことを前提にされているという。そして中原中也の詩の朗読は絶品だったようだ。そもそも詩はむかしから声に出して読むものなのだと言うことを思い出させてもらった。黙読していてはその世界、言葉の響きは見えないし聞こえない。感興を覚えにくいのは当然なのである。

 そうしてドラマは「朗読屋」という題となるのだ。ここで主人公(吉岡秀隆)は中原中也の詩を朗読する。その詩の朗読に込められたものは、中原中也の思いであり、同時に読み手である主人公の人生に対する思いであり、それを聴く聞き手の感応につながっていく。

 これはまだドラマを観ないうちだから、勝手な思い込みだが、ほとんど外れてはいないだろう。もう少し準備の番組が残っている。それを見終えたらドラマをじっくり楽しむことにしよう。

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