呉善花・加瀬英明「呆れた哀れな隣人・韓国」(WAC)
失敗した。この本がいつ発行されたのか奥付を見ると2017.1.3となっているので、新しい本だと信じ込んで購入したのだ。発行は新しいが、内容は2011年から2013年にかけて行われた二人の対談をまとめたものだったのである。
内容は時事的なものでは全くないので、特に古いから間違っていたりすることはない。韓国人、いや北朝鮮の人々も含めた朝鮮人の思考様式を本質的なものと長年に亘って擦り込まれたものを合わせて語り尽くしているものなのである。
すでに何度も読んだことのあるような話が繰り返されているので目新しいものではない。
ただ、特に印象に残ったことがある。韓国に迎合している河野洋平や朝日新聞を韓国人は心から軽蔑している、ということである。安易に迎合し、謝罪する人間を韓国ではもっとも蔑む。自分の上か下かで相手を見ることを習性とする韓国人にとって、自己主張することなく謝る人間は最下等だと見なされるからだ。
このことを知っただけでもこの本を読んだ意味はあった。
今回の釜山の慰安婦像問題で日本が韓国に対してとった行動は、だから表向きは反日の火を燃え上がらせることになっただろうが、日本を見直すきっかけにもなった可能性がある。韓国も初めて、あれっ、日本も言いなりにならないこともあるのだ、と感じたに違いないのだ。そこから先はどうなるのか、様子を見る楽しみがあるだけだ。
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