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2017年1月28日 (土)

ニュース雑感

 河野洋平氏が日本政府の駐韓日本大使と釜山総領事の引き揚げを批判したという。

読んだ記事の内容(韓国中央日報から)

 1993年に従軍慰安婦の強制性を認めた「河野談話」を発表した河野洋平氏が27日、日本政府による駐韓大使の一時帰国措置を批判した。
河野氏はこの日、共同通信が主催した講演会で「外交上どんな問題解決方法を持っているのか」と述べ、韓国に設置された慰安婦少女像に対する日本政府の対処は間違っていると皮肉った。
河野氏はまた。「帰れと言うことができず大使不在が続いている」と述べて駐韓大使の一時帰国措置がまねいた問題点を指摘した。
一方、日本政府が韓日通貨スワップ交渉を中断させたことに対しては「慰安婦問題を他の問題に拡大しないようにしようと言っているが、拡大させているのは日本」と批判した。
河野氏は官房長官在任当時の1993年、従軍慰安婦動員の強制性を認める談話を発表したことがある。河野氏は安倍晋三首相の慰安婦関連の立場について「人間性の問題と思う」と述べて批判してきた。


 この記事の通りに河野洋平氏が語ったのかどうか、実際に見聞きしていないので断定しかねるが、いままでの彼の言動から考えてたぶん事実であろう。この言説を支持する日本人は少ないと思うがどうだろうか。

 彼の安易な謝罪や、偏見に基づく韓国の一方的な主張を認めたことが、現在の日韓関係をこじらせた遠因であることを彼は自覚しているだろうか。自覚していればそれを恥じて公的発言を控えるだろうから、たぶん自分は正しいと思っているのだろう。自分のしたことは間違っていなかっただろうか、と自問することのない人間は社会的な役割を担うべきではない。私が野田元首相を強く批判し、嫌うのはそういう点であり、ある意味ではトランプと同じであると思っている。

 トランプ新大統領はメキシコ大統領との首脳会談が中止になったとき、アメリカに敬意を払わない国との会談はする意味がない、と言ってのけた。ここにトランプという男の傲慢な本性が見える。

 彼は自分は世界最強のアメリカ帝国の皇帝になったと考えている。彼がメキシコに求めた敬意とは、「アメリカに、つまりトランプ皇帝に拝跪せよ」、と云うことである。通常、現代では「敬意」というのは互いに相手を尊重するということである。トランプ新大統領は、メキシコに、そしてメキシコ大統領に敬意を払っているかどうか、彼の物言いを聞いていれば明らかである。

 これからトランプ新大統領は世界の国々と皇帝として接するだろう。相手はすべて目下である。拝跪させたい相手にはそれを求め、それを受け入れなければ報復するだろう。それがあり得ないことだなどと彼は一切思わない。ある意味では金正恩よりも倨傲な皇帝が誕生したように私には見える。回りは戦々恐々である。

 彼の思い込みに基づく大統領令の乱発を見ながらアメリカの株が上がり続けていることが私には信じられない。アメリカはやはり拝金者の国なのだと思った。

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コメント

河野洋平・鳩山由紀夫という人達が自由に発言できることは良い事ですが、周りでとめる人はいないのでしょうか。

けんこう館様
止める人がいたとしても、聞く耳を持たなかったでしょうね。
何しろ自分やっていることは正しい、と信じていますから。
ただ、後で間違っていたかもしれないと自分に問い直すことから逃げているような気がします。
間違いを受け止めるだけの勇気がないのでしょう。

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