測定値
最新の豊洲の水質調査の数値がいままでと比べて大きく悪化していた。この理由には考えられることがいろいろあるようだ。
ひとつは地下水位を下げるための本格的な汲み上げが始まったので地下水が攪拌され、地下の汚染物質が再びまじり始めたのではないかということ。
もうひとつは今回の測定が間違っているという疑いである。測定には誤差がある。その誤差を大きく越えているのは測定に問題があったからだという考え方だ。
さらにもうひとつ、今回の測定値こそが正しく、いままでの測定値に間違いがあったというものだ。それが間違いではなく、恣意的なものだったのではないかという意見もある。本当なら由々しきことである。
とはいえ何が事実かということは、信頼できる機関が繰り返し測定をしてみれば分かることで、再測定をしているようであるから間もなくどれが本当か分かって来るはずだ。
まさかと思うが、いままでの問題なしという報告が測定値をいじったものであったなどということであれば、その責任者やそれに関わったものの社会的責任は重大である。厳しい制裁を受けることになるだろう。
もともと東京ガスと云う化学物質を大量に扱っていた工場跡地に生鮮食品を扱う市場を移転させようということに問題があったのだ、と云う責任論に話が及んでいる。東京ガス側も土壌に問題があることをよく承知していたから難色を示していたという話もある。それを強行した背景に何があったのか。そのことを石原元知事は承知した上の移転場所の選定だったのか。
それらの背後に利権などが絡んでいた、と云うことが明らかになれば、当然汚染物質の測定値に工作があったのではないかという疑いにつながるわけである。
そういう意味で再測定、再々測定の数値の公表が待たれる。
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コメント
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毎日2リットルを70年間飲んでも大丈夫という基準値をもとに騒いでるということを聞きました。
豊洲の魚は水道水で洗います。セリ場も密閉されてるので地下水で騒ぐのはおかしいという話もあります。ゴキブリ・ネズミ・猫・地下には放射能汚染された魚が埋められてる築地よりは清潔そうです。排出基準では問題ない地下水で騒いでるということも聞きます。
いったい何が問題で、何を騒いでるのか私には理解できないことばかりです。
投稿: けんこう館 | 2017年1月23日 (月) 10時08分
けんこう館様
科学的知識のある方ならおっしゃる通りの認識でしょう(私はもと化学屋なので安全基準の無意味に近い異常な厳しさは承知しています)。
しかし問題は測定値をいじったかどうかにあります。
測定値がいままでと著しく違った理由があるはずで、そこに恣意的なものがあったなら問題です。
そのような心性にもとずく行動が、起こるはずのない原発事故につながったともいえるのではないでしょうか。
屋上に屋を架すような安全基準も、信頼がなければ安全とはいえなくなります。
投稿: OKCHAN | 2017年1月23日 (月) 10時54分