理解できないこともある
北朝鮮の駐マレーシア大使が金正男氏の遺体の引き渡しをマレーシア当局に強硬に申し入れ、それが拒否されたことを激しく非難していた。彼の論理では、マレーシア政府は北朝鮮に遺体の引き渡しをするのが当然であり、それを拒否するなどということは理不尽なことなのである。
彼は本国から遺体の引き取りを至上命令として受けていることであろう。北朝鮮のことである。至上命令は命がけで遂行すべきもので、もし叶わなければ本国に帰ったときにどのような処分が行われるか分からない。だから必死の形相である。交渉している相手の国の立場など考慮する余裕はないようだ。
このような命令を発する人間が、今回の暗殺も指示しているのである。それは私の理解を超えている。
ISという集団がいる。無意味な殺戮を、そして文化の破壊活動を続けているとしか見えない。これも私の理解を超えている。
理解を超えていることをテレビでは一生懸命説明しようとしている。この世には理解できないことなどなく、全て納得のいく説明が可能だと信じているようだ。
世の中には理解できないことがあるのだと思う。理解できないことをむりやり理解しようとすることより、理解できないことがあることを認めて、それにどのように対処するか考えることに注力するほうが良いと思う。理解することで対処する方策を立てることが可能だ、と云う信憑にこだわっても不毛な気がする。
プロファイリングに熱中しすぎると、しばしばプロファイルする相手にとりこまれることもあるのではないか。無理な絵解きはしばしば空論に見える。
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私は人間が考えることであれば、理解可能だと思います。「理解できるか、できない」かは、想像力次第。
この想像力が外交でも重要で、これを欠如したことで尖閣の問題も生じたと思っています。先日、野田佳彦元総理の話も出てきましたので付け加えました。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2965/trackback
ISの思考についても同様だと考えます。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4557/trackback
投稿: Hiroshi | 2017年2月19日 (日) 11時37分
Hiroshi様
原因があって結果があるという因果論的な見方をすれば、何事もその理由が理解できるはずだと考えることが出来ます。
私がそれに懐疑的な言葉を述べたのは、人の心の闇を目の当たりにすることがあったからです。
精神疾患に対して、その原因がずいぶんと明らかになってきたように見えますが、精神病者の治療については砂上の楼閣ではないか、という気持ちがぬぐえないからです。
メカニズムが理解できても、その症状を理解することは不可能ではないかという諦観があるのかもしれません。
投稿: OKCHAN | 2017年2月19日 (日) 12時13分