悪夢
久しぶりに仕事の夢を見た。本社に出張中に、納期遅れで得意先の仕事が滞り、激怒しているという。営業所の女の子が困り果てて貴君を探しているから連絡するようにとのことである。
そういえば特殊な原料を使った試作品を薦めていたその得意先の工場で製品の中量生産をしたはずだが、いろいろ取り紛れてその結果を聞きに行けていなかった。そのオーダーが突然入ったに違いない。特殊な原料だから入手に時間がかかるし、こちらも生産が急には出来ないから納期を催促されても困る。
得意先というのはそのような事情を聞いていても、実際に製品生産の話が進むと、紹介したからには供給するのはそちらの責任だ、と一方的に攻め立てるものだ。これは担当者として社内調整をして出来ることをした上で、得意先に飛んでいかなければならない。それにはまず連絡を取ることだ。
ここからは悪夢である。本社工場の現場の中で迷い、次第に見たことのないような迷路の中に迷い込む。薄暗い現場で知らない人たちが働いている。中には機器を使って製品のチェックをしているものもいる。ときどき知った顔のひとが通り過ぎながら、営業所の女性が君に連絡が欲しいと言っているよ、早く連絡をしなければ、という。ところがどこへ行ったらいいか分からない。
気がつくとワイシャツとズボンしか身につけておらず、カバンも携帯もない。汗みずくになりながら薄暗く気味が悪い、見たこともないような工場の現場らしきものの中を出口を探して歩き回るうちに、突然重役たちの会議室に迷い込んだり、ドアを開けるといきなり階段に出て、そこから登ろうが降りようがもとへ戻れなかったり、行き止まりになったりする。
そしてようやく迷路を脱出したと思ったとき、眼前に開けた光景は、深い谷間のこちら側から向こう岸に見える工場の夜景であった。
これは夢であると途中でかすかに気がついている。なにより心にあるのは納期遅れをどうしようということなのだが、こんなことは夢であって欲しいと思うのは、事実から逃げようとする自分の弱さだ、と非難する声も聞こえていて、夢であると確信できない。
どうしてこういう夢を見たのか、自分なりにいくつか理由が思いつく。目醒めたときに、やはり夢であったと安堵しながら、なんだか目醒めたことこそが夢のような、一瞬いやな気持ちがした。
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以前、法務関係の仕事をしてました。今でも2ヶ月に1回くらい、そのときの夢を見ます。
他人の財産・時間制限など・・夢だとわかるとホッとしますが、嫌な気分はしばらく続きます。
いまは、経済的に儲からないというストレスを抱えてます。(笑)
投稿: けんこう館 | 2017年3月 5日 (日) 15時50分
けんこう館様
試験の夢をよく見るという話を聞きますが、私は試験の夢を見たことがありません。
仕事の夢は、仕事を辞めてからの方が見ることが多かったのですが、最近はまったく見なくなっていたのでしばらくぶりです。
お客様は神様です、という言葉が大嫌いなのは、一方的な要求をする得意先に悩まされた経験があるからかもしれません。
ただ、そういう担当者はめったにいないもので、しかもたいてい嫌われていました。
投稿: OKCHAN | 2017年3月 5日 (日) 18時40分