「逃避行」
麻生よう子のヒット曲「逃避行」を知っている若い人はあまりいないだろう(そもそも麻生ようこそのものも知らないかも知れない)。良い曲だけれど誰かが取り上げて歌うこともないし懐かしのヒット曲として取り上げられるのも見たことがない(あまり熱心にそういう番組を見ないので、見ていないだけかもしれないが)。
「あの人から 言われたのよ
午前五時に 駅で待てと
知らない街へ ふたりで行って
一からやり直すため
・・・・・・・・・・・・・・」
という出だしで始まる。
しかし時間になっても男は来ない。やがて乗るはずだった列車を彼女は見送る。どうして男は来ないのか。
ああだろうか、こうだろうか、理由が思い浮かぶ。そういう男なのだと思う。思いながら彼女はひたすら待つ。
時間はただ過ぎていく。待ちきれずに彼女は切符を買い、ホームに出る。今にも男が遅れてやってくるのではないかと振り返りながら。
また列車がやって来て、再びそれを見送る。
遅れたなら先に行く、と彼に言ったのだ。それは別れを意味することでもあるのよ、と彼女は思う。
しかし男はやって来ない。
ついに彼女はやって来た列車に乗り込む。
「女のひとに 引きとめられてるのだわ
おそらくあのひとのことよ
それがなきゃいい人なのに
あきらめたわ 私ひとり
汽車に乗る・・・・」
彼女はあきらめることによって未練を断ち切り、一歩を踏み出したのだ。
アルバムには「終着駅」という、やはり駅のシーンが歌われている奥村チヨのヒット曲を、麻生よう子が歌ったものがおさめられている。知らずに聴いたら奥村チヨが歌っているように聞こえる。歌い方を真似ているのだが、そっくりである。
何度もこの麻生よう子のアルバムを聴いていたら、声質が誰かに似ているような気がした。よく考えたら、西崎みどりに似ている。もちろん歌う歌の種類も全然違うし、歌い方も違うので、それが似ているなどと言っても「どこが?」と言われそうだが、そう感じるのだ。
私の好みなのか、それとも男の感情を刺激する、つまり快感を感じさせる歌声なのかも知れない。つまりセクシーなのである。
« 聴けば聴くほど好きになる | トップページ | 公人か私人か »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 何をやっているんだか(2026.09.10)
- これからまた降る?(2026.09.09)
- 線状降水帯の中(2026.09.08)
- 雨が恨めしい(2026.09.08)
- 縁(えにし)(2026.09.07)


OKCHANさん
新人大賞
もらった

麻生よう子さんと言えば、
レコード大賞で、TBS幹部のお気に入りで
最近、話題の方ですね
歌は上手いのに、
人生をだめにされた犠牲者(-_-)
投稿: ちかよ | 2017年3月 4日 (土) 09時49分
ちかよ様
ただ歌を楽しんでいます。
歌にはひとそれぞれに想起されるドラマがあるように思います。
それが浮かびやすいかどうかが歌い手の力量でしょうか。
投稿: OKCHAN | 2017年3月 4日 (土) 10時30分