« 学生の幸福感 | トップページ | 種田山頭火 »

2017年4月24日 (月)

映画「現金(げんなま)に体を張れ」1956年アメリカ

 監督スタンリーキューブリック、出演スターリング・ヘイドン他。

 競馬場の売上金を強奪する計画を立てたジョニーは仲間を集めて綿密に打ち合わせ、すべて段取りよく進んだと思われたが・・・。

 スタンリー・キューブリックのハリウッド第一作だそうだ。この題名は、ジャン・ギャバン主演の名作「現金に手を出すな」1954年を意識しているだろう。

 こういう悪漢映画は犯罪の成功を期待してしまう。主人公に感情移入してしまうのだ。しかし必ず齟齬は生ずる。仲間に引き入れた競馬場の窓口の男が妻に計画を洩らしてしまう。

 この妻(マリー・ウインザー)というのが性悪で、夫のちょっとした一言に金の匂いを嗅ぎつけて、手練手管でたちまちのうちに詳しい話を聞き出してしまい、それを自分の愛人に話して横取りを計画する。性悪でありながら、自分の行動がなにをもたらすのか想像力が働かない。ただただ金さえ手に入れば幸せになれると思う浅はかさは却っていじらしいくらいだ。その結果が彼女になにをもたらすのか。

 強奪が実行されてからは一気呵成にラストへ突き進む。この苦い結末は映画を観ている人を無力感に陥れる。それはちょっとフランス映画のフィルムノワールのテイストだ。

 犯罪そのものよりも、女のその場限りの口舌の巧みさとこわさが印象に残った。

« 学生の幸福感 | トップページ | 種田山頭火 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 学生の幸福感 | トップページ | 種田山頭火 »

2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリー

  • アニメ・コミック
  • ウェブログ・ココログ関連
  • グルメ・クッキング
  • スポーツ
  • ニュース
  • パソコン・インターネット
  • 住まい・インテリア
  • 心と体
  • 携帯・デジカメ
  • 文化・芸術
  • 旅行・地域
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 映画・テレビ
  • 書籍・雑誌
  • 経済・政治・国際
  • 芸能・アイドル
  • 趣味
  • 音楽
無料ブログはココログ
フォト

ウェブページ