« 意外な航空燃料の原料 | トップページ | 約三年 »

2017年4月11日 (火)

受注合戦

 インド最長の橋となる「ムンバイ港湾横断道路」の受注を目指して韓国、中国、日本、アメリカなどがしのぎを削っているらしい。

 トルコの大型吊り橋は、韓国が日本と争って受注に成功している。んかいは日本が巻き返しのために攻勢をかけると見られ、韓国はそれを受けて立つ構えだと、朝鮮日報が報じていた。

 日本には是非頑張って欲しいところだが、中国も韓国も採算を度外視した安値受注をすることが多いので、今回も予断を許さない。れに今回の架橋には技術的な困難さは少ないらしく、とにかく価格面がポイントになるだろうという。

 デフレ時代は技術や安全は二の次で、価格勝負になることが多い。そのときに明らかに採算が度外視されるケースが生ずることがある。私も営業をしていた時代にそのような競争に巻き込まれたことが度々あった。そんな時にはそのことが今後に必ずつながる意味のあることと判断すれば無理をすることもあった。

 ところがそんな意味も考えられないときに、信じられない値段で受注する会社が出てくるから不思議だ。そんな時は受注を目的とせずにぎりぎりまで粘って相手の価格をさらに下げさせて、さっと身を引く。絶対に相手は採算割れに陥るように仕向ける。申し訳ないがこちらが利益を上げることができないなら競争相手の利益を損なうのも時には戦術なのである。
 
 こうして最後は撤収した競争相手も少なからずあった。現に韓国の造船業界はそれで自滅した。

 今回の受注合戦は価格勝負がポイントだとしたら、日本は不利だろう。日本はまじめで手抜きをしないから、材料の質も落とさず工事も完璧にするだろうからだ。だとしたら韓国や中国は価格で攻勢をかけるに違いない。とことんまで粘って採算割れが見えたらさっと身を引くことも戦術としてありだろう。

 ただ、大きな土木工事は作り続けて技術の継承や向上が出来る。チャンスを失い続ければ能力も低下してしまう。参入機会の喪失は損失でもある。その兼ね合いこそが経営者の判断力の試されるところだろう。

 ところで受注合戦といえば、インドネシアの高速鉄道で、日本は理不尽な横やりで中国に敗れてしまった。あれはいくら何でもひどいやり方で、それに乗ったジョコ大統領にはどこかで一泡吹かせなければならない。中国は三年で完成させると豪語し、全て中国持ちで工事すると言った。工事は遅れに遅れており、約束の2019年完成はほとんど不可能だろう。ただ、約束など破ることに平気な中国だから、困るのはインドネシアだけである。しかし至れり尽くせりの約束を中国が履行すれば大赤字は必死である。といって約束をことごとく破れば恨まれて不信だけが残ることになる。

 中華鉄道網というメディアがこのインドネシアの高速鉄道のことを取り上げていた。「この受注は中国にとって成功だったのか?」という見出しだから、批判的なものと言えるだろう。つまりこの受注は中国にとって利益にならなかったのではないかという疑問符である。

 当局の許可なくこんな記事が出るはずがないのが中国だから、それなりの批判勢力があるということだろう。この受注に習近平が関わり、手柄顔にしていたけれど、批判されて矢面に立つ前にいろいろと言い訳の準備をしてもいるのだろう。「インドネシア側と中国側のあいだにいろいろと意見のズレがある」などと書かれているから、多分不利益となっても原因はインドネシア側にあると強弁することだろう。

 習近平は世界中で大盤振る舞いの約束をしている。そのツケがかなりたまっているはずで、批判されてそれに苦しむ習近平が無性に見てみたい。

« 意外な航空燃料の原料 | トップページ | 約三年 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 意外な航空燃料の原料 | トップページ | 約三年 »

2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリー

  • アニメ・コミック
  • ウェブログ・ココログ関連
  • グルメ・クッキング
  • スポーツ
  • ニュース
  • パソコン・インターネット
  • 住まい・インテリア
  • 心と体
  • 携帯・デジカメ
  • 文化・芸術
  • 旅行・地域
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 映画・テレビ
  • 書籍・雑誌
  • 経済・政治・国際
  • 芸能・アイドル
  • 趣味
  • 音楽
無料ブログはココログ
フォト

ウェブページ