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2017年4月29日 (土)

八つ当たり?

 トランプ大統領は就任100日を迎えているのに、なかなか自分の思い通りに政策が進まないことに焦っているのかも知れない。優先的に進めようとしている政策が無理のあるものばかりだから仕方がないけれど、自分に投票した人たちに対する約束の履行でもあるから、いちおうは前に進めなければならない。やはり無理か、仕方がない、と支持者が思ってくれれば良いが、そういう状況を見て理解するような人はそもそも支持者にならなかったのではないか。

 その焦りから来る八つ当たりの向け先がいまは韓国かも知れない。THAADの配備費用は韓国が払え、とトランプ大統領が言ったというので、韓国では大騒ぎだという。今回の設置費用はしめて1100億円ほど。全部を払うことにはならないとしても、国家予算にゆとりのない韓国としては痛い出費である。マスコミや有識者はいっせいに、THAADを提案したのも要望したのもアメリカであって、それを韓国は「認めてやった」のであるからアメリカが全額持つのは当然との主張のようである。

 あのいつもは韓国の新聞としては冷静な朝鮮日報までが、トランプ大統領は「狂人理論」で韓国次期政権に圧力をかけた、とおかんむりである。しかしトランプ大統領にしてみれば、北朝鮮から韓国を防衛するためのTHAAD設置であるから韓国が支払うのは当然と思っているのであろう。それにこのような緊迫した事態でも韓国の北朝鮮暴発に対する危機感のなさはアメリカでも報道されているから、ますますイラついているのだろう。こんなに自分が苦労しているのに韓国は何を考えているのだ、というわけである。

 トランプは外交もディール感覚で行うから、韓国はアメリカとの交渉テーブルに何を乗せているのだ、と不審を感じているだろう。韓国はディールの意味が分からないようだ。トランプに「ただ」はあり得ないことが理解できないらしい。

 トランプは韓国と結ばれているFTAは「ぞっとする」と言ってのけた。「韓国にとって素晴らしく、アメリカにとってはひどい協定だ」と述べ、今年の韓米FTA締結5周年は見直しのいい機会だからすぐにでも見直しを行いたい」と語ったという。

 韓国の国内では韓米FTA協定は韓国が譲らされたことばかりで、あまり韓国に利がないという声が多いが、それでもトランプにはアメリカにとって不都合だというのである。「ぞっとする」のは韓国の方だろう。

 そのアメリカと交渉する権限のある国家元首が決まるのは5月9日である。韓国国内の気持ちに添った政策を打ち出さなければ当選はおぼつかず、韓国国民の心情に沿いすぎればトランプ大統領からさらに厳しい仕打ちを受けることになるだろう。中国も韓国を相手にせず、ますますいじめにかかっている。朴槿恵ひとりに罪をなすりつけても何も事態は解決しない。

 本当に世界というのは弱みを見せるととことんいじめられてしまう恐ろしいところのようだ。グローバリズムなどいいから、内向きにささやかに生きる方が幸せかも知れない。八つ当たりが日本に向かないように願う。いざとなればまた鎖国でもするか。

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