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2017年4月28日 (金)

「日本はなぜ再び中国を敵視するようになったのか」

 ネットニュースによれば、中国メディアが、小渕首相時代は日本は親中政策をとっていたのに「日本はなぜ再び中国を敵視するようになったのか」という記事を掲載したと云う。それを見て驚くと共に、どんな理由だとしているのか興味をもった。

 記事では「政治家の考え方」と「日本国内の一種の空気」によるものだと説明している。この「一種の空気」は自国の政治や経済に失望した日本人が「新型の鬱病」を患うようになったことから生じているそうだ。

 日本国民はその病気による苦しみから逃れるために「社会の敵」を探し求めるようになり、「ゆとり教育」や「官僚」を犯人と見做すようになった。さらに尖閣諸島を国有化したことで「中国を日本社会の敵と見做し、苦悶のはけ口とするよう強制された」のだそうだ。これはアメリカに抑圧されていた日本人の愛国心に訴える力があったので、日本人の心にコントロール不可能な「空気」が生ずるにいったと結論づけている。

 うーむ、理屈づけはなかなかうまくできているではないか。

 しかし日本人が「新型の鬱病」なら、この記事を書いた中国人は事実を認識できない「中国風土病的認知症」で「重度の健忘症」ではないか。その理由を挙げろといわれればお返ししてもいいが。

 それにしてもこんな与太記事を書くということの背景には、最近の日本人の多くが中国を嫌っていることが、中国人には気になっているということの表れであろう。できれば嫌われたくないと思うのはお互い様である。ただ、どちらがより嫌いあう原因となっているかは自明だと思うけれども、そう思いたくないのかも知れない。自分に非があると認めることを死ぬより嫌う国民だから。

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コメント

敵視されることばかりしていて 『 なぜ? 』 というところが 『 なぜ? 』 です。

けんこう館様
以前にも書きましたが、「なぜ」という設問には一定の思い込みによる世界観があるように思います。
だから事態の解釈はその前提からしか導かれてこないものになります。
「なぜ」と問う自分自身に「なぜ」を突きつけないと正しい答えが見つけられないと思います。

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